愛と死の人類学 ・第5話・前編「ロボットの死/人間の死」
Description
「AIBOから魂を抜く」
「“生”がデザイン可能な時代の“死”」
「死が持っている受動性」
いずれも人間らしい営みと思える「愛と死」。しかし、それはロボットや機械との関係でも生じうるもの。
ロボットやAIを人類学の立場から研究されてきた一橋大学の久保明教さんをゲストに、「ロボットの死」と「人間の死」を比較しながら、現代日本における「死」を考えます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第5話前編。
・ペットロボット「AIBO」の死
・プログラム=魂
・開発者が想定していない動き
・病気になれば病院へ
・オーナーとの関わり方によって変わるアナロジー
・「人間の死」と「ロボットの死」の違い
・臓器の供給と部品の供給
・お寺であげるAIBOの葬式
・日本に伝わる真珠供養・針供養
・「死」はデザインできるのか
・終われない「死」
etc..
【出演】
久保明教(くぼ あきのり)さん
一橋大学社会学研究科准教授。1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位習得退学、博士(人間科学)。主な著書に『「家庭料理」という戦場――暮らしはデザインできるか』(コトニ社)、『ブルーノ・ラトゥールの取説――アクターネットワーク論から存在様態探求へ』(月曜社)、『機械カニバリズム――人間なきあとの人類学へ』(講談社選書メチエ)など。
*久保さんによる食漫画批評:https://bodyartslabo.com/report/akinori-kubo.html
松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。
【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)
企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘
▼第1シーズン「働くことの人類学」の久保明教さんの出演回
働くことの人類学 ・第6話・前編「テクノロジーと共に働くこと」
働くことの人類学 ・第6話・後編「テクノロジーと共に働くこと」
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