71.新型態的離網飯店
Description
電気、ガス、水道が通っていない自給自足ホテルとは?
緑豊かな木々に囲まれポツンと佇む一軒家。
テラスの向こうには夕日に照らされた広大な海。
建物の中も広々としていて眺望も抜群。
外には露天風呂もあるなどなんとも贅沢な空間ですが、
実はここに最先端の技術を駆使した地球に優しいある秘密が。
静岡県西伊豆。
ここに2022年にオープンしたのが、一日一組限定のこちらのホテルウェザー西伊豆です。
壁一面の窓の向こうには雄大な駿河湾。
室内にはキッチンのほかシャワーも完備していて、
伊豆の豊かな自然の中で優雅なひとときを過ごすことができるのですが、
「電気もガスも水道も一切頼ってなく、自然エネルギーや雨水だけで完全に自給している点ですね。世界中の美しい場所、でも、そこに電気とかガス水道とかがない場所に滞在できるような、そんな場所を作りたいと思ってここに作ります。」
そう、こちらのウェザー西伊豆は、電気や水道など既存のインフラは一切整備されていない、いわゆるオフグリッド型の居住空間。
電気は屋根の上の太陽光パネルで発電し、こちらの蓄電設備にためて使います。
さらに、使わない電気をEVに充電することができるほか、緊急時にはEVから建物に電気を供給することも可能です。そしてこちらは雨水をためておくための巨大なタンク。
雨水をろ過、滅菌して使用し、客室内で使った水は特殊な装置を使って浄化。汚水を出さず、環境を痛めることもありません。
そして、もう一つの特徴はこの建物。
巨大なコンテナがベースになっていて、工場で製作したユニットを現地に運ぶため、最短二日で設置が可能。新たに電線や水道を通す必要もなく、まさに置くだけなので世界中どこにでも設置できる夢の居住空間なんです。
「立地を自由に選べるっていうシステムになりますので、この眺望を最大限魅力に変えられるように、最初にドアを開けた時の印象が一番高まるような形でインテリのデザインをさせていただいております。」
自然の力と最新テクノロジーが融合したこのホテル。
ディナーは、近くにある元は古民家だったこちらのレストランで。
地元伊豆の食材をふんだんに使ったコース料理を堪能できます。
このレストランの隣には、元は蔵だった建物をリノベーションした風情たっぷりの宿泊施設も。置くだけホテルをはじめ、どの施設も今ある自然や建物の良さを最大限に生かした、地球に優しいものづくりの心が生かされています。
「一般の住宅ですとかオフィスとか店舗での相談もありますし、災害時の避難場所とか、いろんな形で今ご相談いただいています。今、日本の全国、地方はですね、少子高齢化でどんどん人が減っていると、そういった限界集落化していく日本の地方に、既存のインフラに頼らずですね。そこで営みが続けられるような、こういった分散型での滞在空間の提供というのは、本当に、これから日本の社会のすごく大きい課題解決の一つになるというふうに思っています。」
さまざまな社会課題の解決にもつながる置くだけホテル。年内には近くに二つ目の施設もオープン予定で、今後もさらに広がっていきそうです。
https://weazer.jp/
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