76.賈伯斯鍾愛的新版畫
Description
皆さんは葛飾北斎、歌川広重と共に、海外で3Hと言われている人気の画家を知っていますか。その画家とは、川瀬巴水。明治から昭和にかけて、浮世絵の技法で日本の原風景を情緒豊か、そして色鮮やかに表現し、版元たちと共に新版画というジャンルを確立しました。そんな巴水の作品を愛したのが、アップルの創始者であり、スマートフォンの生みの親であるスティーブブジョブズです。
テクノロジーの最先端を突き進んだジョブズ。巴水の作品との出会いは?「ジョブズが10代の頃に親友の家に遊びに行った時に、親友の家に巴水の作品をはじめとする真版画の作品が飾ってあって、それを見たジョブズはとても感銘を受けたそうです。その後、1983年に来日をした際に、銀座の画廊に行って、「西伊豆木負」という作品を購入したと伝わっています。「西伊豆木負」っていうのは、まさにこの作品ということですか。そうなんです。まさにこの作品がジョブズが購入したのと同じ図柄の作品になります。とても気に入ったようで。これを見ると、本当に色鮮やかで、綺麗な作品ですね。さらに1984年に発表されたアップル最初のパソコン「マッキントッシュ」にもこんな逸話が。ジョブズは新版画をとても好んでいたそうで、アップルコンピューターの第一号を発売した時に巴水の作品ではないんですけれども、その画面に映して広報に使ったっていう事実がありますね。
ジョブズは、巴水を知るきっかけとなった版画の持ち主である親友の母親との会話の中で、
「巴水がベストだ」と言い切るほどに、巴水の作品を愛していたんだそう。版画は浮世絵の時代から、現代の出版社にあたる版元からの発注で、絵師が元絵を描き、それをもとに制作されていました。同じ技法で作られている浮世絵と新版画。その違いとは?「浮世絵の場合は大衆向けの娯楽色の強いメディアであったんですけれども、新版画の場合はより「彫り」の技術ですとか、まあ「摺り」の技術ですとか、工夫したり、突き詰めてですね。より芸術性を追求していったっていうところが、浮世絵との大きな違いになるかと思います。」
巴水は、若い頃に西洋絵画を学んでいた時期がありまして、その時に培ったことが後の作品。この作品もそうですし、他の作品にも非常に生かされていると思います。版元たちと版画の可能性を追求した川瀬巴水。巴水の作品って、どれを見てもなんかこう見たことあるような風景なんじゃないかって、懐かしさを覚えるような作品ばかりで。そうですね。まさにそれが、巴水の作品が非常に人気があることの理由の一つなんじゃないかなと思います。誰もが見たことのある、みんなの心の中にある、そういう普遍的な風景を描けるっていうのが、巴水のすごさの一つなんじゃないかなと思います。
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