テツアンドガク~ふつうに哲学ですけど何か?

この番組は、現役の哲学者とかつての哲学徒でばらばらの職業につく3人が南から北まで、ゆる〜くつながって、哲学をしゃべったり脱線したりする番組です。答えは出ないけど、考えるっておもしろい。 勉強に身が入らない10代20代、どこにも居場所のない30代、惑いまくっている40代、人生の意味を見失った50代、素直になれない60代、道徳のかけらもない70代向け。 【リスナーのお便り待ちしてます】 この回が面白かった。こんなテーマでやってほしい。お悩み相談などなど、自由にお便りをください!お便りは番組でも紹介させていただきます~ お便り(メール)はこちらまで⇒  tetsuandgaku@gmail.com 不定期にエピソード更新。長いエピソードの時は準備期間が空きます。 【ハイデガー/芸術作品の根源2ndシリーズ】 Lichtungについて気になった方はこちらもどうぞ:https://note.com/gas_t/n/n41c0acec1512

【5-3】『改造』論文集成 革新の現象学と倫理学 刊行記念シリーズ③

今回はこの番組的には温めてきた企画…現象学について、そしてメインスピーカー八重樫君が翻訳で携わった、フッサール『改造』論文についてのシリーズです!本の詳細欄はこちら⁠⁠https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000409537⁠【シリーズ3回目の概要欄はこちら】◆「改造」という雑誌はどんな本だった?・1919年(大正8年)創刊、1955年(昭和30年)廃刊。・ラッセルやアインシュタインを日本に招聘したり、先進的な学者の論文や作家の作品を掲載していた、当時とがった総合雑誌。・幸田露伴、谷崎潤一郎、志賀直哉らの連載も。◆フッサールが改造に寄せた論文はどんなもの?・「改造」という本のタイトルにあわせて、生き方(個人、共同体)を倫理的なものに革新するために何が必要か。・出版されたフッサールの論文では、文化、倫理、共同体のテーマで書かれたものは少ないので希少性がある。【お詫び】収録時、リッケルトがフッサールの「後任」だと言っているのは言い間違いです。正しくは「前任者」です。【おまけ】メンバーがスタッフをやっている「カルルス温泉文化祭について」https://karurusu.official.ec/ 

10-02
38:11

【5-1】『改造』論文集成 革新の現象学と倫理学 刊行記念シリーズ

今回はこの番組的には温めてきた企画…現象学について、そしてメインスピーカー八重樫君が翻訳で携わった、フッサール『改造』論文についてのシリーズです!本の詳細欄はこちらhttps://www.kodansha.co.jp/book/products/0000409537・現象学とは?・フッサールてどんなひと?・改造論文とは?・翻訳の苦労やおもしろさなど今回のシリーズでお話していきます。【シリーズ1回目の概要はこちら】現象学とは?あえて説明してみると…「経験から出発し、経験から離れることなく、一見自明に見える事柄にひそむ謎を見つけ出し、解きほぐすような哲学のやり方」↓〇〇学・・・といっても生物学のように、「〇〇についての学問」というものではない。現象学はフッサールが当時立ち上げたコンセプトのようなもの。⇒現象学を理解するために現象学以前の哲学アプローチと何が違うのか

09-02
30:55

【4-2】美徳なき時代/After Virtue 2回目

「美徳なき時代/AfterVirtue」2回目の概略欄今回は引き続き、A・マッキンタイア「美徳なき時代」の2回目。約40年前に発売されたこの本を今取り上げた理由は?面白さって何だろう??【この本が与えてくれた普遍性】・徳・具体的な特性と行動・物語的自己同一性【住田さんの倫理学との出会いはこの本】・アリストレスの「徳」・人格の特性や一つ一つの行動と結びついていることが新鮮だった・哲学的な考えを進められる◆「徳」や「物語的自己同一性」て今も必要な概念なのでは?◆単なる保守主義でも伝統主義でもない、共同体と暮らす、コミュニケーションの上での人間の生き方って?◆『アイデンティティ』て今の若者や学生はどう捉えている?・ジェンダー、モラトリアム、職業選択・・・どう関わっている?◆1・2回目でも話題になるカントとの比較

06-08
41:39

【4-1】美徳なき時代/After Virtue

今回のテーマはA・マッキンタイア「美徳なき時代/After Virtue」。2回完結で収録してます。◆1回目:この本の概略について◆2回目:なぜ今、約40年前に発売されたこの本を取り上げたのか?その面白さは?【「美徳なき時代」てどんな本なの?】◆作者:アラスデア・マッキンタイア・1929年スコットランド出身~現在はアメリカ在住の思想家。・1950年代にアメリカへ移住。カソリックへ改宗。『美徳なき時代/After Virtue』◆「現代における徳とは?」がテーマ。◆冒頭の語り「災害が起きて、現代の技術・装置や科学の説明が意味をなさない状況=ディストピア的な状況を想像してみてください。」→倫理学的な状況では、今がディストピア的状況である。◆カント、ヒュームなどによる啓蒙的な思想家による倫理の限界・カントの理性や法則、ヒュームの道徳的な感情に基づく理論では限界がある。◆アリストテレス『二コマコス倫理学』の再解釈アリストテレスの倫理学:人間の目指すべき、本来あるべき姿に近づけることが必要◆「徳」について①プラクティス(実践)の徳忍耐力、誠実さ、公正さ・・・行動における性質②人生の統一性をもたらす徳勇気がある、忠誠心・・・「この人はこういうひとだった」といえるもの③歴史や共同体において形成していく徳年長者への尊敬、謙虚さ、協調性 ◆「物語論的自己同一性」・自分の人生を振返り、物語りとして語るときに「自分はこのような人間であった」と語るときに必要なもの・近代主義的な人間観へのアンチテーゼ個人主義的な人間観(共同体から切り離されたもの)や自然科学的・物理的な人間観(身体と心を切り離したもの)⇔過去の物語(人生、経験)を通じて、他者や共同体の中でコミュニケーションで成り立っている人間観

05-25
27:47

2024年末・テツアンドガクの編集会議

今回はリスナーの皆さんへのアンケートを実施! 寄せられたアンケートから来年のエピソードを企画します。 2分でできるアンケートはこちらのリンクから。 ぜひ貴重なご意見を教えてください! https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScgYcznycEDN-BFJNkZBEAIDHUtMh9XmeQRaNr8u5syvPSSxg/viewform?usp=sharing 2024年末・テツアンドガクの編集会議 ○世界哲学会議の旅でのこぼれ話 ◯次年度刊行予定のフッサール「改造論文」関連書籍のご紹介 ◯今年の振り返りと来年の企画 ◯リスナーアンケートについて

12-28
37:39

世界哲学会議

今回は世界哲学会議について 今年の夏にイタリアで行われた世界哲学会議の様子をレポート! 次回の5年後には東京開催する世界哲学会議 今回は今年イタリアで行われた会議へ実際に参加した八重樫くんからリアルな報告を聴く回です♪ ◇哲学のオリンピック?5年に一度開催される哲学の祭典はどんなもの? ◇参加資格は?普通のひとも参加できるの?? ◇日本と海外の学会の違いとは?

12-28
34:10

【3-2】愛、セックス、結婚の哲学

【3-2】愛、セックス、結婚の哲学前回に続き、レバノン出身の哲学者R.ハルワニが書いた哲学の教科書を元に話しています。誰しもにとって身近なテーマを哲学の視点で考察。2話完結の後編となる今回は、第3章について。◆第3章 恋愛と道徳恋愛における道徳論とは?代表的な道徳論から恋愛を考察。①帰結主義結果の良しあしによって決まる。結果次第。②義務論恋愛に義務は生じるのか。恋愛において、他者を手段にしないとは?(カントの目的の定式)③徳倫理学 徳(中庸、行動や思考が適切である)があるかという観点から。恋愛においては、徳があるとは?

04-06
36:35

【3-1】愛、セックス、結婚の哲学

レバノン出身の哲学者R.ハルワニが書いた哲学の教科書を元に話していきます。◆なぜこのタイトルで教科書なのか…本の内容を知っていくうちに、その意味が分かってくるから不思議。今回のエピソードではこの本の第1章について語り合います。第1章「恋愛とは何か?」◆恋愛とは感情なのか関係性なのか、欲求なのか?◆恋愛(Romantic Love)には2種類ある・Romantic Love1…情動的、衝動的な恋・Romantic Love2…穏やかな恋◆Romantic Loveとのぼせ(Infatuation)の違い。◆恋愛と理由理由があるから恋愛が生まれるのか、理由がなくなれば恋愛は消えるのか

03-30
31:50

番外編ゲストEpi3『人生の意味の哲学入門』

ゲスト回:今回のテーマの『人生の意味の哲学入門』の執筆者のひとりであり、某大学で「倫理学」を教えている俊ちゃんをお迎えして話していきます 【番外編・3回目 『倫理学』の旬のテーマから話していきます】 【動物倫理について】 ・倫理学のテーマでもモヤモヤするテーマの一つ。 ・いろんな立場や考え方、地域や宗教の文化的側面もある ・J.M.クッツェー(南アフリカの作家/ノーベル文学賞受賞)の小説形式のスピーチ/講演 「動物のいのち(The Lives of Animals)」 ・ピーターシンガーの反論やコーラ・ダイアモンドの解釈 ・地域の食文化も根深い ・ベンジャミン・フランクリンの例 ・小説のような形態だからこそ理解・表現できることもあるのかもしれない→理論は芸術や実例を抽象化する作用があり、そこからはみ出してしまうものもある 【理論と現実の行動・実践における『倫理学』が果たす役割】 理論と現実の行動について ・行動のチェックリストから「あなたは○○主義者」と見極める傾向を見極めるものってあるの? ・医療現場の中である「臨床倫理分割表」 ・小・中学校で学ぶ『道徳』と高校で学ぶ『倫理』と大学以降で学ぶ『倫理学』との違いは?

12-14
29:16

番外編ゲストEpi2『人生の意味の哲学入門』

ゲスト回:今回のテーマの『人生の意味の哲学入門』の執筆者のひとりであり、某大学で「倫理学」を教えている俊ちゃんをお迎えして話していきます 【番外編・2回目の話題は「人生の意味」から「哲学をすることの意味」へ】 【哲学者のふたりが今後気になってるものは?】 ・長期主義(Long-termism)、効果的利他主義、Wellbeing ・実際に起きている社会・環境問題へのアプローチ。 【倫理学は「倫理を説く」のではなく、「説かれてる倫理を批判すること」】 ・哲学も批判的姿勢が大事。 ・多くの人が「これが人生の意味だ」と語ることに対して批判的な姿勢をとることに意義がある。 【哲学をすることで人生の意味を感じるとき】 ・考える、意味を知ることの喜び。 ・他者や社会に左右されない「考える」幸せ。 ・哲学や倫理学が誰かとつながるきっかけになる。 【「人生の意味」を問うことで生まれる場がある】 ・答えを見出すものではない。 ・過去の人物、違う地域、違う時代に生きてきた人物の生き方・考え方を知ることができる。 ・ここに集まった人々は「人生の意味」をどうとらえてる? 【哲学者の二人が哲学に興味をもったきっかけは?】 ・小説から哲学へ~人間の本質を知るために。 ・医学部志望から哲学科へ~ヴィトゲンシュタイン・永井均先生との出会い。

11-21
34:28

番外編ゲストEpi1『人生の意味の哲学入門』

ゲスト回:今回のテーマの『人生の意味の哲学入門』の執筆者のひとりであり、某大学で「倫理学」を教えている俊ちゃんをお迎えして話していきます 【人生の意味の哲学、今、どんな場面で語られるの?】 ・ミッドライフクライシス(中年の危機) ・人生の終末期~医療現場など 【存在感を放つ南アフリカの研究者】 ・分析哲学で問う人生の意味の哲学 ・言葉の意味・定義をまずしっかり行わないと話が始まらない ・「過去のギリシャ哲学や実存哲学でやってきたこと(大陸系)」と「分析哲学」でのリバイバルとのせめぎ合いもある 【「大陸系」と「分析系」】 ・哲学業界の中で存在するジャンル分け:「大陸系」と「分析系」 【春秋社『人生の意味の哲学入門』について】 ・「人生の意味は在る」ということに対してのカウンター的な側面を持つ本 ・メッツの「人生の意味を満たすために必要な要素」に対しての議論 ・俊ちゃんが「5章・人生の意味と幸福」を書いたモチベーション ・そもそも「意味」という言葉について ・個人主義=近代的な「私」=個人という存在が意識されてきたことから「私の人生」という概念が出てきたのでは? ・ヴィトゲンシュタインの最後の言葉「wonderful life」は「幸福な人生」か  ・人が「人生の意味を考えるとき」て? 【訂正】会話の中で下記の人名の言い間違いがありましたので訂正します。 (誤)セオドア・メッツ (正)サデウス・メッツ

10-11
47:27

【2-10】M.ハイデガー『芸術作品の根源』収録後座談会

哲学ポッドキャスト、テツアンドガクは身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 【『芸術作品の根源』収録語座談会】 ・哲学の本を外国語で読むのは小説を外国語で読むより易しい。小説よりは使われている語彙が少ない。 ・サルトル『文学とは何か』で書かれていた、読む人がいることで文学作品は存在する。という話とハイデガーの「見守る人がいて作品は存在する」との関連性。 ・文芸評論が現代思想と近接してる時期があったけど最近はどうなの? 芸術や文芸が大きな潮流になってるようなところはあるの? ・今や起業家やスタートアップ企業、ヴィジョナリーカンパニーが芸術家のような役割を果たしてる? ・ボブマーリーのドキュメンタリーに見る「大地」? ・廃墟のような歴史的遺物が神殿に思えるときがある ・能などの伝統芸術・芸能の話

07-11
30:07

【2-9】M.ハイデガー『芸術作品の根源』第3章 芸術作品と真理

哲学ポッドキャスト、テツアンドガクは身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 【今回の概要】 ・前章までで、芸術作品とは、それにおいて真理が生起するもの、と特徴づけられた ・世界と大地が闘争する(隠そうという動きと露わにしようとする動きが戦う) ・それによって、ゴッホの絵であれば農婦の暮らしが露わになった ・ギリシアの神殿であれば、その共同体の在り方が露わになった ・この章では、まず道具と芸術作品が比較される ・道具は目立たない。一方、芸術作品は異様なものとして非日常感がある ・また、芸術作品には、「見守る人」が必要とされる ・観賞する人ではなく、その作品の衝撃を受けて人生が変わっちゃうような人たち? ・芸術作品によって、ある民族(人間の集団)が立ち上がる ・ハイデガーとナチスの関係 ・詩(言語芸術)は芸術作品のなかでも特別な存在 ・今(講演の当時)、ドイツ人にとってはヘルダーリンの詩を考えることが重要 ・ヘルダーリンの呼びかけに答えないのか、と問いかけておしまい

06-21
32:17

【2-8】M.ハイデガー『芸術作品の根源』第2章 作品と真理(4)

哲学ポッドキャスト、テツアンドガクは身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 【今回の内容】 ハイデガーの『芸術作品の根源』第2章まとめ。 ・美の説明。それまでは見えなかったものがありありと見えるようになる。 ・例えば、ゴッホの絵によって靴や農婦の暮らしや世界、大地の厳しさなどが伝わってきた。 ・以下すべて脱線。 ・世の中のよくないものはすべて形而上学のせい? ・ハイデガーの言葉のおもしろさ。「四方域」とか中二病的? ・ドイツ語「Werk」のハイデガーの言葉遊びから脱線。 ・Kraftwerk?ドイツ語だとただの発電所という意味。 ・和歌も言葉遊び・ダジャレがたくさん。 ・翻訳って大変。

05-17
30:31

【2-6】M.ハイデガー『芸術作品の根源』第2章 作品と真理(2)

哲学ポッドキャスト・テツアンドガクは身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 【前回からの続き】 ・ハイデガーによると芸術作品は「世界」と「大地」を立ち上げる力を持つという。 ・前回はその「世界」の概念についての説明回でしたが、今回は続けて「大地」の概念について話しています。 ◆ハイデガーの言う「大地」とは? ・作品は「素材」=声、言葉、色・・・等から作られる ・ヘアシュテレン(herstellen 独「制作する」)という言葉は? 「この素材を特徴づけてみる」her=こちらへ stellen=立てる という意味合いをもつ。 ・じゃあ「何を、こちらへ、立てるの?」ということを考えてみよう。 ◆道具と芸術作品との対比 ・道具にも芸術作品にも、材料となる素材がある。 ・道具で使われている素材は消耗・劣化していき、その存在を人が特に意識することはない。 ・芸術作品の素材は、その素材こそが表れてくるようになる ・例えば神殿という作品ができることにより、素材である岩の存在が人に意識されるようになる。 ・このような働きをハイデガーは「大地をこちらに立てること(herstellen)と表現する。 ・素材から何かが作られるのではなく、「大地」という存在をこちら側へ立てるという構造になるのが芸術作品。 ・作品がなければその「大地」の存在を我々が意識することはない。  ・「世界をアウフシュテレンする(aufstellen 独「建てる」)」と対になるものとして「大地をヘアシュテレンする(herstellen)」という概念になっていることが芸術作品の本質だとハイデガーは言う。 ・世界はそもそも開こうとする動向をもち、大地は隠れようとする動向を持つという形で表現される。 ◆ハイデガーの真理感 ・「何かと何かが一致する」という概念ではなく「隠れた状態から何かが露わになる」という真理感で話している。 ・ここまでハイデガー流の説明でいう「世界」と「大地」の概念から今度は「アレーテイア(真理)」の話が展開されていく… ◆謎が解決した(説明された)と思ったら、次の謎(「真理」)へ。次回へ続く。 脱線トーク ・「基底材を猛り狂わせる」(デリダ)・・・タイトルが最高な哲学書のランキングがあってもいいかも。 ・哲学の本を読む楽しみ方・・・真理や結論を求めて読む読書もあるが、普段とは異なる視点や思考体験をしていく読書体験もある。ハイデガーは意外性のある発想がある人。 ・現代哲学・・・問いを明確に立ててそれを検証していくスタイルの論文も多い。ある制限の中で問いや領域を設定、検証をすることで、明確にできる問いもある。

04-28
25:34

【2-3】M.ハイデガー『芸術作品の根源』第1章「物と作品」

哲学ポッドキャスト『テツアンドガク』は身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 独特な語り口のハイデガーの言葉に戸惑いつつ・・・「世の中で当たり前なことを異常だと感じて驚くのが哲学のはじまり」という感覚を味わいつつ・・・お愉しみください 『芸術作品の根源』の構成 ・「序言」 ・「物と作品」 ・「作品と真理」 ・「真理と芸術」 【今回の内容】第1章「物と作品」 そもそも「もの」って何だろう?/「神と死は究極のもの(ding)である」/日本語の「物」とドイツ語の「ding」が指し示すものとの違い/哲学史上の3つの「物」の説明とハイデガーの検証/「物がそのもの本来のあり方で安らっている」・・・とは!?/「ヘルダーリンの詩集は鍋敷きにもできるがそのもの本来のあり方ではない…」 ※引き続き「物」「もの」「者」・・・非常にものものしい話です。ゲシュタルト崩壊に注意してお聴きください※ 【使用BGM】 ■BGMer ■bedtime after a coffee by Barradeen | https://soundcloud.com/barradeen/ Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.en_US Music promoted by https://www.chosic.com/free-music/all/

11-29
29:27

【2-1】M.ハイデガー『芸術作品の根源』

哲学ポッドキャスト『テツアンドガク』は身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 【2ndシーズンはじめます】 テーマはM.ハイデガー『芸術作品の根源』 【今回の内容】 八重樫くんのヨーロッパ滞在記/ハイデガーが教鞭をとっていたマールブルグ大学どうだった/ハイデガーのドイツでの受けいられ方/今回のシリーズで取り上げるM・ハイデガー『芸術作品の根源』について~どんな本なの?/芸術論でもありハイデガー哲学への導入として、また学生たちへの意識喚起(アジテーション)の講演として/そもそも「芸術」ってどういうもの?各自が抱くイメージ/ハイデガーてどんな人?現象学・実存主義の哲学の文脈で語られる人/フッサールの助手/「伴者は若きルターであり、手本はルターが嫌ったアリストテレスだった。刺戟 を与えたのはキルケゴールであり、見る眼を与えたのはフッサールである。」それぞれの人物から思想への影響/未完の代表作『存在と時間』/過程で出された『杣道(そまみち)』/存在=在ることの意味を生涯問い続けた哲学者/近代的な哲学の枠組みを古代の哲学と比較することで見直し/世界大戦のはざまでヨーロッパの伝統的な価値観が揺らぐ中で基本的なところから見直し・立て直ししようというとした未完の著作 【使用BGM】 ■BGMer ■bedtime after a coffee by Barradeen | https://soundcloud.com/barradeen/ Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.en_US Music promoted by https://www.chosic.com/free-music/all/

10-27
35:48

第6回 ボーヴォワールの「老い」のまとめ

哲学ポッドキャスト『テツアンドガク』は身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 老人およびすべての人が、生きる意味を見つけ出せる社会とは?/福祉制度によって埋められるもの・埋められないもの/「人生の意味の追求」の良し悪し/ボーヴォワール先生からの叱咤激励!?我々が気づけることは?/それぞれが思い描く「老い」について

09-21
29:42

第4回 老いの哲学史:哲学は老いをどう扱ってきたか?

哲学ポッドキャスト『テツアンドガク』は身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 第4回 老いの哲学史:西洋哲学は老いをどう扱ってきたか ボーヴォワール『老い』に沿いながら、古代ギリシャ以来、西洋哲学が老いと老人についてどのように考えてきたのかをお話しします。 プラトンによる老いの肯定/アリストテレスの逆張り/スパルタびいきのプラトンとアンチスパルタのアリストテレス/キケロ「老いについて」/老いの肯定も否定も、それぞれの哲学者の政治的立場や利害関心の反映/モンテーニュの冷静で中立的な「老い」観/老いは「実感されえないもの」/「いや、寝てない」「いや、酔ってない」/ボーヴォワールと谷崎潤一郎/なんでスパルタで老人が偉かったの?/老いを論じた哲学者はそんなに多くない

08-31
23:58

第3回 老いの歴史:社会は老人をどう扱ってきたか?

哲学ポッドキャスト『テツアンドガク』は身近なテーマを哲学的に考察してみる番組です。 脱線はしますが基本的には伝統的な哲学の概念やテキストを軸に議論しています。 第3回 老いの歴史:社会は老人をどう扱ってきたか? ボーヴォワール『老い』に沿いながら、西洋の歴史の中で老人がどう見られ扱われてきたのか、その背景には人々のどんな心理が働いていたのかについてお話しします。 ボーヴォワールのアプローチの特徴/『老い』は引用がものすごく多い/老人は人間ではない?/老人の恋愛は醜いもの?/高田純次には徳があるか/リアルな老人を見ないのは若者の「自己防御」/老人を貶めることと持ち上げることは表裏一体/差別と「他者化」

08-24
17:04

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