【出店して半年】はじめての楽天スーパーSALEで3,000万円売上げた方法【EC・ネットショップ】
Description
今回ゲスト、株式会社新海屋 小川裕介 氏は、2011年、養殖魚のカンパチやぶりを専門に取り扱う新海屋を創業され、幾多の試練を乗り越えて現在は年間50万尾のぶりを加工する規模に成長。「鰤屋金太郎」は楽天、amazonの水産部門では有数の人気店になっています。
小川氏に『食品EC』についてお伺いしました!
▽「鰤屋金太郎」ができるまで
わが社は養殖のブリ、カンパチ、タイを、鮮魚のまま、または冷凍、あるいは刺身やお寿司にして、ECで宮崎から全国の御家庭に届けています。
2011年に会社を始め、最初は業務用としてスーパーさんや外食さんに販売していました。
自社工場で海外も含めて1日1000本ほど加工していましたが、コロナ禍の緊急事態宣言のときには、今日は10本です、 明日は15本ですというところまで減りました。
このままではまずいと思い、皆さんに直接届けるのは1つの打開策と考え2020年5月ECを始めました。
「鰤屋金太郎」という名前を思いつき、パッケージはこんな感じといって余り深く考えずに、ばたばた揃えていきました。
そのぐらい切羽詰まっていました。
それまでのBtoBと違うBtoCは全く経験はありませんでしたが、業務用として扱っているものを小型にして、真空包装でお客様の手元で届くという体験は、お客さんはきっと喜ぶんじゃないかと期待をして始めました。
楽天で展開しましたが、1カ月目に50万円、2カ月目で100万円とか売上げたときには嬉しかったですよね。
▽高評価レビューとリピーター
やっぱりレビューに励まされました。
今まで食べた中で一番美味しかったといったものや、娘さんの引っ越しでお母さんが娘の新居に注文して、外食が軒並み閉店しているけど、娘と二人ですごく豪華な引っ越し、お料理になった、などのエピソードを交えてのレビューが何個か出てきて大変励みになりました。
最初の立ち上げのときから今に至るまで、レビューは隅々まで見ています。
ありがたいことですよね。
いろいろな競合他社さんもやっていますが、うちでは特にリピーターが多いです。
西日本だったら冷蔵でも翌日届きますし、東日本であったら中一日で届きます。
鮮魚に対して自分たちがこだわってきた部分があります。
いい状態で育て、美味しく育てたものを、美味しく届けるためのノウハウがあります。
締め方、血の抜き方、加工の仕方、冷やし込みの仕方、これら一つずつ、私たちで何年もやってきて、自信を持っていたものがお客さんに認めてもらい、今のありがたい注文につながっているので、嬉しいと思っています。
▽一か月3000万を売り上げた!
魚はやはり12月に売れるのです。
5月スタートしてから順調に行って、11月に300万円の売上でした。
12月は1000万円行くのでは、と言われて、その気になっていました。
そしたら、12月1日から注文が止まらなくなって大変でした。
それは楽天のスーパーセールのタイミングで、目玉枠が当時、ブリ500グラム、タイ500グラム、ブリとカンパチとタイの3種セット、この3つが大当たりして、セット商品はセーブして出品しました。
1日18時間ぐらい問い合わせを返した日がありましたよね。
結果、お客さんにお詫びしながら、遅れながらも全品出荷しました。
その3日か4日間ぐらいでしたけれども、売上は3000万ぐらいでした。
広告は13万円を選んだのですごく効率がよかったです。
当時はブリの市場を作ったとか、ブリではナンバーワンですねとか、いろんなこと言われましたから、よしやるぞ、 通販伸ばすぞ、という手応えを感じた瞬間でした。
同時にその経験から、その後ピッキングリストのシステム整備など、社内の整備に行きついたのでよい経験でした。
▽なぜそれほど売れたのか?
レビューを見ていて、単純に「美味しかったです」というレベルではないのです。
「今まで食べた中で一番美味しかった」といった、絶賛していただけている本当ありがたいレビューをたくさん書いていただいているので、それを見たらやっぱり皆さん食べたいと思われたのではないかと思っています。
当時、2チャンネルで「すごくおいしい」とか、「すごく売れているから買えない」だとか騒がれることもあったりしたので、「鰤屋金太郎」が認知されていったのはあると思います。
この他にも盛りだくさん、『食品EC』について公開しています!
食品ECにご関心のある企業様のご参考になるかと思います!
それでは小川氏流『食品EC』についてぜひお楽しみください!