「アーセナルのDFサリバ、「あのようなクラブから誘いを受ければ誘惑を感じます」」　　欧州の移籍市場でプレミアリーグのクラブは国内外から注目を集めており、各クラブが主力の流出を防ぐために長期契約を進める動きを強めている。今2025/26シーズンも選手とクラブの信頼関係を基盤に、チームの方向性を示す事例が増えている。　プレミアリーグのアーセナルは、守備の柱であるDFウィリアン・サリバとの契約を延長したと9月30日に発表した。クラブはこの契約によって、最終ラインの安定を確保し、将来のチーム構想の中心を明確にした。　米メディア『Sports Illustrated』は、ラ・リーガに所属するレアル・マドリードが以前からサリバの獲得を検討していたと報じている。サリバは同メディアを通じて、マドリードからの誘いを「魅力的だった」と認め、「あのようなクラブから誘いを受ければ誘惑を感じます」と語った。　サリバはフランスメディア『Téléfoot』の取材でも、自身の考えを明確に示した。「自分の目標は、まずアーセナルでトロフィーを勝ち取ることだ」と語り、クラブのプロジェクトに忠誠を誓った。　フランス代表でもあるサリバはプレッシャーの中でも冷静さを失わず、読みの鋭さと統率力を兼ね備えた存在として評価されている。同選手の姿勢は、クラブが短期的な成果ではなく長期的な成功を目指していることを象徴している。　一方でUKメディア『 EPL Index』は、マドリードのDFダビド・アラバやDFアントニオ・リュディガーの去就が不透明であり、今後も守備の補強を模索しているようだと伝えている。アーセナルはサリバとDFガブリエウを中心に守備陣の基盤を築いており、クラブ全体が一体となってタイトル獲得を目指している。　サリバは“既に完成された王国＝マドリード”に加わるのではなく、“自らの手で新たな時代を築く”決断を下しており、その姿勢がアーセナルというクラブの現在地を明確に示しているのかもしれない。