クリエーターに還元して成長するビジネスモデル【EC・ネットショップ】
Description
今回ゲスト、合同会社yuhilo 杉目 雄治 氏は、
クリエイターと共創するDtoCブランド『OneDrop』で、全てのクリエイターたちが「作品」を生み出すことで幸せになれる世の中を目指しクリエイターとのコラボレーションによってプロダクトを産み出していらっしゃいます。
杉目氏に『クリエイターエコノミー』についてお伺いしました!
▽どのような会社ですか?
2018年後半くらいからスタートし、今で6年目になります。
クリエイターエコノミーとは、我々としてはイラストレーターと言われる方を定義していますが、それだけではなく様々なジャンルがあります。フリーランスに近いかもしれませんが、個人で頑張っている方々が総和している状態で、そこがある種経済エコノミーになっていると思っており、そこの中でクリエイターさんと一緒に取り組めるビジネスモデルや商売とは何かと考えて今のブランドになりました。
当時はアパレルでやろうとは思っておらず、イラストレーターさんの為に何ができるかを考えていました。現在はTシャツに落とし込むという方法ですが、それ以外にも色々な手段がありますので、今後は色んな形で実現していきたいと思っています。弊社はクリエイターの方に描いていただいたTシャツを売る以外にも看板を作ったり色々なことをしています。
国内のクリエイターさん20数名と契約しており、最近は香港のクリエイターさんともコラボしています。
▽どのようにクリエイターの方と繋がるのですか?
基本的に窓口がなく、こちらからアプローチすることが多いです。常にインターネットでウォッチしており、インスタやTikTok、Twitterで情報収集しています。動画でもアルゴリズムの関係で偶然に出会えることもあります。
▽選ぶ基準はありますか?
我々の強みでもありますが、マーケットにフィットするかどうかはアートキュレーションの一環として同じように見ています。そして、我々と一緒にやっていけば、売上をしっかり上げられると自信を持ってやっています。
SNSでフォロワー数が多い方や、これから間違いなく伸びるという方に積極的に声をかけていますが、そこはしっかり見極めて選んでいます。
▽同じジャンルが集まることはありますか?
領域がそれぞれあるので、その中で少し近いかなと思うときもありますが、よく見ると全然違う作品ですし、皆さん考え方や思想が違うので、全く同じ絵になるかと言えばそうではありません。
思想に関しては、分からないこともあるかもしれませんが、SNSを見ると違いが現れているので、そこを一つ一つ紐解きながら分析をしていきます。
▽インスタグラムのフォロワーさんはどんな方がいらっしゃいますか?
現在3.8万人程フォローしていただき、フォロワーさんの中にはアート好きな方もいらっしゃいますし、シンプルに我々のファンの方もいらっしゃいます。
サイト内では商品の情報、クリエイターさんの情報などもアップしています。クリエイターさんのファンと我々のファンと双方に流れることはあると思うのですが、そういったところもシナジー、もしくは競争してブランドを作っていくというコンセプトにも近づいているのかなと思っています。
台湾に代理店という形で取引をさせていただいたり、香港にも拡大しているので、海外のファンも多くなっています。
▽自社サイトで販売しているのですか?
基本的には自社サイトです。ECサイト自体は越境できるサイトなので、海外と直接やりとりできます。立ち上げの時からShopifyを使っています。
▽クリエイターさんとの契約はどのようにされますか?
在庫はすべて弊社で持って販売しているので、クリエイターさんはノーリスクでデザインを描いていただけます。デザインを描いていただく上で、我々と話を重ねて企画したり、こちらから提案させていただくということもあります。
実際にお会いした事がない方が多く、ネットでのやり取りがほとんどです。お店があるとそこでスタートになると思いますが、そうじゃないところが面白い、Eコマースだから面白いことができるのかなと思います。
契約に関しては、例えばデザインがトレースされているという事もあり得ますし、著作権の侵害なども双方に可能性はあると思うので、そういったところはしっかりチェックしています。私も色々勉強していますが、それが大丈夫なデザインか見極めるには難しい部分はあります。
これから新規事業を立ち上げたい企業様のご参考になるかと思います!
それでは杉目氏流『クリエイターエコノミー』についてぜひお楽しみください!