Discover『朝妻一郎 たかなる心の歌-マイ・ジュークボックス-』#29 日本の音楽出版 黎明期②オリジナル・パブリッシャーとサブ・パブリッシャー
#29 日本の音楽出版 黎明期②オリジナル・パブリッシャーとサブ・パブリッシャー

#29 日本の音楽出版 黎明期②オリジナル・パブリッシャーとサブ・パブリッシャー

Update: 2022-01-11
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譜面の販売から始まった音楽出版社が外国曲の著作権を管理するきっかけとなったSACEMによる視察や、日本で初めての音楽著作権管理会社“水星社”についてもご紹介します。また外国曲のカバーが流行することにより、後に日本を代表する作詞家として名を馳せる訳詞家たちの活躍や、プロダクションの誕生がレコード制作にもたらした影響等を当時の流行音楽の背景と照らし合わせご紹介します。


【昭和初期の日本の音楽出版社】


【水星社による外国曲著作権の獲得】


●水星社:1956年10月6日に設立された日本初の音楽著作権管理会社。


●SACEM:Societe des auteurs,compositeurs et editeurs de musiqueの略。作詞家作曲家楽譜出版者協会。音楽業界では最古となるフランスの著作権管理団体のこと。


【ASCAPによる日本視察とその目的】


●ASCAP(American Society of Composers Authors and Publishers)音楽や音楽に関連する著作物を保護するために、1914年2月13日に設立された、米国作曲家作詞家出版者協会。


●ルー・リーヴィー(1910/12/3 – 1995/10/31):作詞家のサミー・カーンと作曲家のソール・チャップリンとともにリーズ・ミュージック・コーポレーションを設立した。ヘンリー・マンシーニらを見出したことでも知られ、ビートルズのアメリカで最大のヒット曲「I Want To Hold Your Hand」の出版をはじめ数々のヒット曲に関わった。


【NOSK(日本音楽出版社協会)誕生】


●NOSK: 日本音楽出版社協会のこと。1973年にNOSKと全日本音楽出版社連盟(JAMP)が合同で、音楽出版社協会(MPA)を設立した。


【オリジナル・パブリッシャー(OP)とサブ・パブリッシャー(SP)】


【外国曲の一般化と訳詞家の台頭】


●漣 健児(1931/2/4 – 2005/6/6):本名:草野昌一。日本の音楽出版ビジネスの先駆者。作詞家・訳詞家として作品多数。代表作に「ステキなタイミング」「可愛いベイビー」など。


●岩谷時子(1916/3/28 – 2013/10/25):日本の作詞家。詩人、翻訳家。歌手・越路吹雪のマネージャーを務めたことでも知られる。代表作にザ・ピーナッツの「ふりむかないで」や「恋のバカンス」、岸洋子「夜明けのうた」など。舞台『レ・ミゼラブル』などの訳詞も手掛けた。


●なかにし礼(1938/9/2 – 2020/12/23):シャンソンの訳詞家を経て作詞家に。「石狩挽歌」や「時には娼婦のように」をはじめ数多くのヒット曲を生み、「天使の誘惑」「今日でお別れ」「北坂場」で日本レコード大賞を3回受賞。ほかにも受賞歴多数。小説家として「兄弟」、直木賞受賞作「長崎ぶらぶら節」なども発表した。


【プロダクションの誕生とレコード制作】


●ザ・フォーク・クルセダーズ:1960年代後半にデビューした音楽制作集団で、当初5人のメンバーで活動を始めるがメンバーが異動、プロデビュー時には、加藤和彦、北山修、はしだのりひこの3人で活動した。


●「帰ってきたヨッパライ」(1967年):ザ・フォーク・クルセダーズのデビューシングルで、同グループの代表曲。テープの早回しと奇抜な歌詞で反響を呼び、“アングラ・フォーク”ブームを生み出した曲。オリコンチャート史上初のミリオン・シングルで、日本のコミックソングの代表作。


【高まる音楽出版社の存在感】


【音楽出版社の使命】


【ルー・リーヴィーの活躍】

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