小説&映画『哀れなるものたち』を語る(前編)
Description
【Episodio74】今回は小説&映画『哀れなるものたち』について、徒然なるままに語らいます。
※※ 前後編セットになる回で、今回前編では小説の話を中心にします ※※
※※ 小説版・映画版ともに多めにネタバレを入れているので、ご注意ください ※※
映画『哀れなるものたち』 ってフェミニズム映画か?と疑った方、たぶんその感覚は正しいです/メアリー・シェリーの人生と小説『フランケンシュタイン』の内容を知らないまま『哀れなるものたち』のメッセージを掴むことはほぼ不可能/原作小説の註の部分にこそ注目してほしい/暴力を使わずに女性差別的な社会と生涯戦い続けたメアリー・シェリー/編集者の見えざる手
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『哀れなるものたち(小説版)』 (1992年出版@イギリス)
【小説版のざっくり内容&みどころ】
1970年代のスコットランド・グラスゴーにおいて、郷土史博物館で働いていたマイケル・ドネリーはある日ゴミの中から気になる小包を発見する。
その中には、『スコットランドの一公衆衛生官の若き日を彩るいくつかの挿話』というタイトルの本と、その本の著者の妻を名乗る人物が「本に書かれた内容は事実ではない」と子孫に向けて説明する手紙が入っていた。
マイケルは「著者の妻が指摘する通り、本の内容はフィクションだろう。そうであれば傑作だ」と考え、出版を依頼しようと作家のアラスター・グレイに小包の中身を渡す。しかし、本と手紙を読んだグレイは「本に記された内容は歴史的事実だ」と主張し、譲らない。結局、本と手紙の内容は、グレイの編集を経て出版されることになるのだが…。
映画版のみをご覧になった方は、原作小説の重要な部分がごっそり抜かれて映像化されていることに驚くかもしれない。原作は、誤植などの小細工をわざと多数入れているトリッキーな本で、読めば読むほど新たな発見がある。
著者はアラスター・グレイ、訳者は高橋和久。
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映画【哀れなるものたち】ヨルゴス・ランティモス監督 https://www.20thcenturystudios.jp/movies/poor-things
□ラジオ内で言及した作品など
1・小説【哀れなるものたち】アラスター・グレイ/著、高橋和久/訳 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000614397/
2・小説【フランケンシュタイン】メアリー・シェリー/著、芹澤恵/訳 https://www.shinchosha.co.jp/book/218651/
3・書籍【『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ】シャーロット・ゴードン/著、小川公代/訳 https://www.hakusuisha.co.jp/book/b653716.html
4・映画【ブゴニア】ヨルゴス・ランティモス監督 https://gaga.ne.jp/bugonia/
5・書籍『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』キャロライン・クリアド=ペレス/著、神崎朗子/訳 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309249834/
6・書籍『このクソみたいな社会で“イカれる”賢い女たち』ハ・ミナ/著、ワタリドリ/訳 https://www.akashi.co.jp/book/b663905.html
7・映画『メアリーの総て』ハイファ・アル=マンスール監督 https://gaga.ne.jp/maryshelley/
※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/
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