毎日届く100袋の服をAIが出品「digdig」1年で30万DL突破、Z世代に支持拡大の新フリマアプリ
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ファッションフリマアプリ『digdig』を運営する digdig の楊承峻氏が、サービス開始から1周年で累計30万ダウンロードを突破したと発表しました。本誌の取材会で楊氏に詳しく話を聞きました。
『digdig』は、服を売る際の面倒な作業を全て代行するサービスです。従来のフリマアプリのような撮影・採寸・梱包・発送といった手間をかけず、出品者は希望価格で服を売ることができます。
サービスの流れはシンプルで、出品者がアプリで依頼すると専用キットが届きます。「出品者さんはその袋に売りたい服を詰めて、アプリで取りに来てほしい日を設定すると、ヤマトのドライバーさんがご自宅に取りに来てくださいます」と楊氏は説明します。
利用者は Z世代が中心で、男女比はほぼ半々、10代後半から20代後半が6、7割を占めています。毎日90から100袋の洋服が同社の倉庫に届いており、出品登録者数は1万名以上に達しています。
同サービスの特徴は、AI を活用した効率化です。楋氏によると「AI を活用することで裏側のコストを圧倒的に圧縮でき、撮影や採寸などの代行業務でもビジネスモデルが成り立つようになりました」。収益は、システム利用料750円と販売手数料15パーセントで、営業利益率15から20パーセントを目標としています。
環境面でも大きなインパクトがあります。廃棄されていた衣類が再資源化されることで、年間最大約2500万トンの CO2 排出量削減が可能とされ、これは東京都の年間排出量の約4割に相当します。売れなかった商品は提携するリサイクル工場に送り、資源として活用する仕組みも構築しています。出品者は3ヶ月の販売期間終了後、商品の返送か処分かを選択できます。
楊氏は大学卒業と同時に起業し、現在7期目を迎えます。ZOZOTOWN のようなファッションプラットフォーム構築を目指し、23回のピボットを経て現在のサービスに辿り着きました。AI 技術の発展なくしては、この事業モデルは実現できなかったとしています。
1ヶ月以内にはウォレット機能もリリース予定で、将来的にはアプリ内でユーザーの購買行動が完結するエコシステムの構築を目指しています。SNS のフォロワー数も100万人を突破し、広告費をかけずに口コミで成長を続ける注目のサービスです。






















