sorae

「sorae(そらえ)」は宇宙に関する最新情報や最先端の技術情報のニュースを配信しています。「sorae」という名前には、「宇宙へ行きたい」「宇宙を知りたい」「空を飛びたい」、「夜空の星を眺めたい」など、読者の「そら」に対する憧れや希望、知的好奇心に応えたいという想いが込められています。

QPS研究所とロケットラボが小型SAR衛星3機分の打ち上げ契約を新たに締結

「QPS研究所とロケットラボが小型SAR衛星3機分の打ち上げ契約を新たに締結」 株式会社QPS研究所は2025年10月8日、同社の小型SAR(合成開口レーダー)衛星3機分の打ち上げ契約をアメリカ企業Rocket Lab(ロケットラボ)との間で締結したと発表しました。QPS研究所は地球上の任意の地点を平均10分間隔の“ほぼリアルタイム”で観測することを目指しており、合計36機の小型SAR衛星で構成された衛星コンステレーションの構築を進めています。最近では2025年8月に「QPS-SAR 12号機(クシナダ-I)」が打ち上げられました。Rocket Labの「Electron(エレクトロン)」ロケットによる打ち上げは、これまでにQPS-SAR 9号機から12号機までの4回行われていて、いずれも成功しています。

10-09
00:58

ISS滞在中のJAXA油井亀美也宇宙飛行士が「HTV-X1」のキャプチャ担当に

「ISS滞在中のJAXA油井亀美也宇宙飛行士が「HTV-X1」のキャプチャ担当に」 2025年8月からISS=国際宇宙ステーションで長期滞在を行っているJAXA=宇宙航空研究開発機構の油井亀美也宇宙飛行士は、新型宇宙ステーション補給機1号機「HTV-X1」の把持(キャプチャ)を行う担当にアサインされたことを、日本時間2025年10月9日朝にSNSのXで報告しました。JAXAが開発したHTV-Xは、2020年まで運用されていた宇宙ステーション補給機「HTV(こうのとり)」の後継機として開発された無人補給機で、主にISSへの物資輸送を行います。HTV-X1はHTVに引き続き自律的なドッキングには対応しておらず、ISSにランデブーしたところを宇宙飛行士が操作するロボットアーム「カナダアーム2」で把持し、ISSに結合する手順を踏みます。同様の手順はアメリカで運用中の補給船「Cygnus(シグナス)」でも行われています。

10-09
01:06

JAXA、「みちびき」5号機を搭載する「H3」ロケット8号機の打ち上げ予定日を発表

「JAXA、「みちびき」5号機を搭載する「H3」ロケット8号機の打ち上げ予定日を発表」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年10月8日、内閣府の準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」の測位衛星「みちびき」5号機(QZS-5)を搭載する「H3」ロケット8号機の打ち上げ予定日を発表しました。JAXAによると、H3ロケット8号機の打ち上げ予定日および時間帯は日本時間2025年12月7日11時30分~12時30分、打ち上げ予備期間は2025年12月8日~2026年1月31日です。「みちびき」はアメリカの「GPS」との互換性を確保した日本の衛星測位システムです。これまでは4機体制で運用されてきましたが、内閣府は測位精度のさらなる向上と、他国の衛星測位システムに依存せず「みちびき」だけで持続的な測位を実現するべく、2026年度からは7機体制、将来的には11機体制で運用することを目指しています。

10-08
01:08

アークエッジ・スペース、JAXA「低軌道測位衛星システムの要素技術及び関連するシステムの検討」の事業者に選定

「アークエッジ・スペース、JAXA「低軌道測位衛星システムの要素技術及び関連するシステムの検討」の事業者に選定」 超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用などを手がけるアークエッジ・スペースは2025年10月7日、JAXAが実施する「低軌道測位衛星システム(Dedicated LEO PNT:以下、LEO PNT)の要素技術及び関連するシステムの検討」の事業者に選定されたと発表しました。契約は2025年9月8日付で締結され、事業期間は2025年9月から2026年3月までです。同社によると、LEO PNTは高度500〜1200kmの低軌道を周回する小型衛星コンステレーションにより、高強度・高精度の測位情報をグローバルに提供することを目指す仕組みです。GNSS信号の弱さに起因するジャミング(妨害)やスプーフィング(欺瞞)などの脅威を補完する「頑健な」測位サービスとして期待されており、今回の検討ではGNSSに依存しない代替PNT(alternative PNT)の観点から、信号設計、受信技術、システム検討を進めるとしています。公表資料では、送信周波数としてC帯(C1帯:5010–5030MHz、C2-4帯:5030–5250MHz)に加え、S帯およびL帯の活用を考慮した信号設計を特徴として挙げています。あわせて、GNSSが利用できない場合でも継続運用可能な設計方針(resilient GNSS-independent alternative PNT)や、地上受信側の頑健性を高める受信技術の検討項目も記載されています。

10-07
01:52

新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」初飛行まで2週間/H3ロケット「30形態」は燃焼試験を再実施へ

「新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」初飛行まで2週間/H3ロケット「30形態」は燃焼試験を再実施へ」 JAXA=宇宙航空研究開発機構の新型宇宙ステーション補給機1号機「HTV-X1」打ち上げ予定日まで、あと2週間ほどになりました。HTV-X1を搭載した「H3」ロケット7号機の打ち上げ予定日時は、日本時間2025年10月21日10時58分頃。ISS=国際宇宙ステーションに物資を補給した後も、独自のミッションを実施できるHTV-Xの初飛行に注目です。HTV-Xは2020年まで運用されていた宇宙ステーション補給機「HTV(こうのとり)」の後継機として開発された無人補給機で、主にISSへの物資輸送を行います。貨物の搭載能力はHTVが質量4トン・容積49立方mだったのに対し、HTV-Xでは質量5.82トン・容積78立方mと1.5倍ほどに向上しています。

10-06
01:07

MSWがシリーズA+で4億円を調達。ハイブリッドエンジン量産と海外展開を加速へ

「MSWがシリーズA+で4億円を調達。ハイブリッドエンジン量産と海外展開を加速へ」 ハイブリッドロケットエンジンの開発を手がける「MJOLNIR SPACEWORKS(ミヨルニア・スペースワークス、以下MSW)」は2025年10月3日、シリーズA+ラウンドで4億円を調達したと発表しました。引受先はIncubateFund、UntroD Capital Japan、三菱UFJキャピタルの3社で、累計調達額は8.5億円になったとしています。資金はプロダクトの高度化、採用強化、海外展開の加速に充てる方針です。※…シリーズA+とは、シリーズAの延長として実施する追加の資金調達を指す慣用表現です。次の大型ラウンドに進む前に資金を上積みします。

10-06
00:52

ispace、新型月着陸機の環境試験を実施 フライトモデルは2028年打ち上げ予定

「ispace、新型月着陸機の環境試験を実施 フライトモデルは2028年打ち上げ予定」 株式会社ispaceは2025年10月2日、同社が開発中の月着陸機「シリーズ3ランダー」(仮称)の熱構造モデルを用いた環境試験が完了したことを発表しました。宇宙規模の生活圏構築を見据えるispaceは、民間企業として月面への軟着陸に挑んでいます。同社はこれまでに「HAKUTO-Rミッション1」で2023年4月に、「HAKUTO-Rミッション2“SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON”」で2025年6月に着陸が試みられましたが、いずれも軟着陸には至らず、着陸機は月面にハードランディング(硬着陸)したものとみられています。今回環境試験が完了したシリーズ3ランダーは、ispaceが本格的商業化モデルとして新たに開発を進めている月着陸機です。過去2回のミッションで使用された機体は着陸脚を展開した状態で高さ約2.3m・幅約2.6m・重量約340kgでしたが、新しいランダーは着陸脚が固定式で、高さ約3.6m・幅約3.3m・重量約1000kgに大型化(※機体の重量はいずれも推進剤なしの状態での数値)。ペイロードは最大数百kgを搭載できる見込みです。

10-03
01:31

スペースX、新型ロケット「スターシップ」第11回飛行試験を日本時間10月14日に実施へ

「スペースX、新型ロケット「スターシップ」第11回飛行試験を日本時間10月14日に実施へ」 アメリカ企業SpaceX(スペースX)は日本時間2025年9月30日、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による無人での第11回飛行試験に向けて準備を進めていると発表しました。直近のStarship打ち上げ目標日時は、日本時間2025年10月14日8時15分(アメリカ中部夏時間2025年10月13日18時15分)です。Starshipは1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と2段目の大型宇宙船「Starship」からなる全長123mの再使用型ロケットで、打ち上げシステムとしてもStarshipの名称で呼ばれています。

10-01
00:52

NASAとシエラ・スペースが「ドリームチェイサー」によるISS補給ミッションの契約変更を発表

「NASAとシエラ・スペースが「ドリームチェイサー」によるISS補給ミッションの契約変更を発表」 NASA=アメリカ航空宇宙局とアメリカ企業Sierra Space(シエラ・スペース)は2025年9月25日付で、Sierra Spaceが開発中のスペースプレーン(宇宙往還機)「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」に関する契約の変更を発表しました。Dream Chaserは再利用可能な無人のスペースプレーンです。かつてNASAが運用していたスペースシャトルのように翼を備えていて、地球へ帰還する時は滑走路に着陸します。全長は30フィート(約9m)で、最大3500ポンド(約1.5t)の貨物をISS=国際宇宙ステーションから地球へ持ち帰ることが可能。打ち上げにはUnited Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ULA)」の「Vulcan(バルカン、ヴァルカン)」ロケットが使用されます。

09-30
00:59

NASA「アルテミス2」早ければ2026年2月にも実施へ 半世紀ぶりに月周辺を有人飛行

「NASA「アルテミス2」早ければ2026年2月にも実施へ 半世紀ぶりに月周辺を有人飛行」 クルーの発表から2年半、アメリカ主導の有人月探査計画「Artemis(アルテミス)」における初の有人ミッション「Artemis II(アルテミス2)」の具体的なスケジュールが見えてきました。NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年9月23日に開催したArtemis IIに関する記者会見にて、打ち上げが早ければ2026年2月5日、遅くとも2026年4月までに行われる予定であることを明らかにしました。Artemis計画は月面での持続的な探査活動や将来の有人火星探査を見据えた取り組みです。アメリカにとって1960~70年代に実施された「アポロ計画」以来となる有人月面探査が実施される予定で、月の南極の永久影に埋蔵されているとみられる氷(水の氷)の探査などが行われます。

09-27
01:01

NASA、米印共同開発の地球観測衛星「NISAR」の観測画像を初公開

「NASA、米印共同開発の地球観測衛星「NISAR」の観測画像を初公開」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年9月25日付で、ISRO=インド宇宙研究機関と共同開発した地球観測衛星「NISAR(NASA-ISRO Synthetic Aperture Radar)」に搭載されているSAR(合成開口レーダー)で取得した画像を初公開しました。NISARは2種類のレーダー(波長24cmのLバンド、波長10cmのSバンド)を使用して、高度747kmの極軌道から森林や湿地の生態系の変化の追跡、陸地や氷の変形や移動の監視、地殻の動きを検出するために開発されました。日本時間2025年7月30日にインドのサティシュ・ダワン宇宙センターから「GSLV」ロケットで打ち上げられた後、2025年8月15日にはSARの反射鏡完全展開に成功していました。

09-26
01:02

NASA天文衛星「スウィフト」2026年に軌道上昇実施へ 米企業と契約締結

「NASA天文衛星「スウィフト」2026年に軌道上昇実施へ 米企業と契約締結」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年9月24日付で、NASAのガンマ線観測衛星「Neil Gehrels Swift(ニール・ゲーレルス・スウィフト、以下Swift)」の軌道上昇に関する契約を、アメリカ企業Katalyst Space Technologies(カタリスト・スペース・テクノロジーズ、以下Katalyst)との間で締結したことを発表しました。Swiftは短時間で爆発的なガンマ線が放出される現象「ガンマ線バースト(Gamma-ray Burst: GRB)」の観測を目的としたミッションで、2004年11月に衛星が打ち上げられました。搭載されている3基の望遠鏡でガンマ線・X線・紫外線・可視光線を捉え、ガンマ線バーストの発生検知からその残光の観測をはじめ、活動銀河や超新星爆発、太陽系内の小惑星や彗星といった天体や現象の観測を多波長で行うことが可能です。地球の大気圏と宇宙空間の境界は高度100km(または80km)とされていますが、それより上空にも希薄ながら大気は存在していて、低軌道を周回する人工衛星や宇宙ステーションなどは大気の抵抗を受けて徐々に高度が下がっていきます。また、地球の大気は太陽活動が活発化すると膨張し、同じ高度でも密度がより高くなるため、軌道の減衰もそれだけ速く進行するようになります。

09-26
01:37

スペースX、NASAの「IMAP」など3機の探査機を打ち上げ

「スペースX、NASAの「IMAP」など3機の探査機を打ち上げ」 アメリカ企業SpaceX(スペースX)は日本時間2025年9月24日に「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたNASA=アメリカ航空宇宙局とNOAA=アメリカ海洋大気庁の合計3つのペイロードは予定通りの軌道に投入されたことを、SpaceXとNASA=アメリカ航空宇宙局が公式サイトやSNSにて報告しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。今回の打ち上げではNASAの「IMAP」と「Carruthers Geocorona Observatory」、NOAAの「SWFO-L1」がロケットに搭載されました。

09-25
00:44

パスコ、高頻度で撮影可能な国産小型衛星データの取り扱いを開始 QPS-SAR/StriX/GRUS

「パスコ、高頻度で撮影可能な国産小型衛星データの取り扱いを開始 QPS-SAR/StriX/GRUS」 株式会社パスコは2025年9月24日、国産小型衛星事業者と販売店契約を締結し、合成開口レーダー(SAR)衛星「QPS-SAR」「StriX」、光学衛星「GRUS」のデータ提供サービスを国内外に向けて開始すると発表しました。高頻度観測に対応した小型衛星のラインアップを加えることで、災害監視やインフラ管理など多様なニーズに応えていくとしています。展開式の大型パラボラアンテナを搭載した小型SAR衛星コンステレーションです。現在は12号機まで打ち上げ済みで、傾斜回帰軌道への重点投入により世界の大都市圏観測を重視した体制を構築しています。悪天候や夜間でも観測でき、災害監視やインフラ管理などでの活用が想定されています。25cm級の高解像度モードに対応し、3m分解能では一度に最大1万平方キロメートルの撮像が可能です。傾斜回帰軌道と太陽同期回帰軌道を組み合わせ、不可視領域を避けた柔軟な撮像計画に対応します。災害対応やインフラ管理など、多岐にわたる分野で活用されています。

09-25
01:25

月で氷を探査するNASAの「VIPER」ミッションが復活 ブルーオリジンの着陸船で月へ

「月で氷を探査するNASAの「VIPER」ミッションが復活 ブルーオリジンの着陸船で月へ」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年9月19日付で、無人の月面探査ミッション「VIPER」の探査車(ローバー)について、月面へ運ぶ手段としてアメリカ企業Blue Origin(ブルー・オリジン)の無人着陸船を選定したことを発表しました。VIPER(Volatiles Investigating Polar Exploration Rover)は月の南極周辺に探査車を送り込み、永久影に埋蔵されているとみられる氷(水の氷)の採取・分析を目指すミッションです。高さ約2.5m・重量約430kgの探査車には長さ1mのドリルと質量分析計が搭載されており、100日間のミッション期間中に表面下からサンプルを採取して、水やその他の揮発性物質の分析を行うことが計画されています。

09-24
00:57

ブルーオリジン、「ニューシェパード」で無人のNS-35ミッション実施

「ブルーオリジン、「ニューシェパード」で無人のNS-35ミッション実施」 アメリカ企業Blue Origin(ブルーオリジン)は日本時間2025年9月18日、同社の再使用型ロケット「New Shepard(ニューシェパード)」による無人宇宙飛行ミッションを実施しました。ペイロードを搭載したクルーカプセルとブースターは無事地上へ帰還したことを、同社がウェブサイトやSNSで報告しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。今回のミッションは「NS-35」と呼ばれています。学生による24のペイロードを含む40以上の科学・研究ペイロードを搭載したクルーカプセルは海抜高度105kmの宇宙空間(※)に到達し、発射から約10分後にパラシュートで地上へ帰還しました。

09-23
00:51

横河電機、トヨタの有人与圧ローバー「ルナクルーザー」向け制御プラットフォーム等の研究開発契約を締結

「横河電機、トヨタの有人与圧ローバー「ルナクルーザー」向け制御プラットフォーム等の研究開発契約を締結」 横河電機は2025年9月22日、トヨタ自動車がJAXAと進める有人与圧ローバー(愛称「ルナクルーザー」)向けに、計測・制御機器の試作を含む研究開発契約を締結したことを発表しました。契約には、制御プラットフォームおよびバッテリー計測コンポーネントの概念検討をさらに進め、試作品の開発に向けた設計と調達までを実施する計画が含まれます。横河電機は2031年以降の打ち上げを目指して、トヨタと共同で開発を継続するとしています。有人与圧ローバーは、日本初の独立型の有人宇宙システムとなる計画で、月面での探査範囲を大きく広げるとともに、無人の時でも遠隔操作で継続的な探査を行えることから、持続的な月面活動の中核を担うと期待されています。横河電機は長年にわたり各産業へ高信頼の制御システムや計測機器を提供してきた実績が評価され、参画することになりました。同社の宇宙事業開発室の白津英仁氏は、以下のように述べています。

09-22
01:18

JAXAが金星探査機「あかつき」の運用終了を発表

「JAXAが金星探査機「あかつき」の運用終了を発表」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年9月18日付で、金星探査機「あかつき(PLANET-C)」の運用を終了したことを発表しました。「あかつき」は2024年4月末の運用で姿勢維持の精度が高くない制御モードが長く続いたことをきっかけに、通信の確立ができなくなったことが発表されていました。日本時間2010年5月21日に「H-IIA」ロケット17号機で打ち上げられた「あかつき」は、同年12月7日に金星周回軌道へ投入するための主エンジン噴射が行われたものの、エンジンのノズルが損傷したことで軌道投入に一度失敗しました。

09-19
00:47

荏原製作所、実液を用いたロケットエンジン用電動ターボポンプの運転試験に成功

「荏原製作所、実液を用いたロケットエンジン用電動ターボポンプの運転試験に成功」 株式会社荏原製作所は、同社が開発を進めるロケットエンジン用「電動ターボポンプ」において、液体酸素(LOX)と液化天然ガス(LNG、主成分は液体メタン)を使用した運転試験を実施し、製品が安定して作動していることを確認したと発表しました。荏原製作所は2021年に宇宙事業を立ち上げ、「人と宇宙のつながりを当たり前にする」ことを掲げて研究開発を進めています。従来のロケット用ポンプは、高温高圧ガスで駆動するタービン方式が主流ですが、構造が複雑で高コストという課題がありました。これに対し、荏原製作所の電動ターボポンプはバッテリーによるモーター駆動を採用。システムの簡素化や容易な出力制御が可能となり、信頼性向上にもつながるとしています。今回の実液試験は、千葉県の荏原・富津事業所にて2025年6月17日から8月1日まで実施されました。定格回転数での性能や健全性を確認することを目的とし、流量や圧力、回転速度などを計測。その結果、異常振動や漏洩もなく、設計通りの性能を発揮することが確認されたということです。

09-18
01:25

スペースX、ファルコン9でISSへのシグナス補給船運用23号機を打ち上げ

「スペースX、ファルコン9でISSへのシグナス補給船運用23号機を打ち上げ」 アメリカ企業SpaceX(スペースX)は日本時間2025年9月15日に「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)の「Cygnus(シグナス)」補給船は予定通りの軌道に投入されたことを、SpaceXとNASA=アメリカ航空宇宙局が公式サイトやSNSにて報告しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。「NG-23」は、Cygnus補給船によるISS=国際宇宙ステーションへの物資補給ミッションです。与圧貨物モジュールをさらに大型化した「Cygnus XL」と呼ばれるバージョンの初飛行で、合計約4500kgの補給物資が搭載されています。

09-16
00:54

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