「アーセナルのスペイン代表GKラヤ、世界最高のGKに1人として評価、批判を覆す」　　プレミアリーグのアーセナルは今2025年夏、ミケル・アルテタ監督のもとで補強と体制強化を進めた。スペイン代表MFマルティン・ズビメンディ、イングランド代表FWノニ・マドゥエケ、スウェーデン代表FWビクトル・ギェケレシュ、イングランド代表MFエベレチ・エゼが加入し、チームの層をさらに厚くした。ピッチ外ではイタリア出身のアンドレア・ベルタ氏が新スポーティングディレクターに就任し、移籍と契約交渉の両面で手腕を発揮している。　UKメディア『Football Fancast』は、ベルタ氏が就任後に進めた契約交渉の中でも、アーセナルに所属するスペイン代表GKダビド・ラヤの昇給と評価の高まりを特筆すべき事例として報じた。　ラヤは2023年夏にプレミアリーグのブレントフォードから加入したが、当時アーロン・ラムズデール（ニューカッスル・ユナイテッド）が正GKだったため懐疑的な見方も多かった。　同メディアによると、元イングランド代表DFで辛口解説者のガリー・ネビル氏（2011年引退）は、2023/24シーズン10月のマンチェスター・シティ戦で「神経がすり減っているGKは見ればわかる。今のラヤがまさにそれだ」と述べ、痛烈に批判していたと伝えている。　しかし、アルテタ監督は外部の批判を意に介さず、ラヤを信頼し続けた。時間の経過とともにラヤは安定感を取り戻し、移籍初シーズンの2023/24シーズンにプレミアリーグのゴールデングローブ（最少失点賞）を獲得。　ラヤは昨2024/25シーズンも同賞を連続受賞し、今2025/26シーズンは7試合で3失点と堅守を維持している。統計サイト『FBref』によれば、ラヤのセーブ率はリーグGK上位3％に入り、その数字が実力を裏付ける。　かつて痛烈な批判を浴びた守護神は今、世界最高のGKの一人として評価され、ネビル氏の言葉を完全に覆す存在となっている。