DiscoverQTnetモーニングビジネススクール因果推論:回帰不連続デザイン
因果推論:回帰不連続デザイン

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Update: 2023-08-30
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「大きな転換期を迎えている今、私達はこれからの未来をどう生き抜くか」という共通のテーマでお話ししています。

前回は、35年の社会人経験の中で世界の状況は本当にめまぐるしく変化してきたというお話でした。今日は、これからの起きる変化に対して一体何が必要なのかについてお話します。

1つ目に必要なことは、「時代/ビジネスについて学ぶ」ということです。
今目の前で起きていることはそもそもどういうことなのか、この問題の本質は何で、その背景にある根本原因はいったい何なのかをしっかりと考えるためのスキルが必要ではないかと思います。私達の多くはビジネスについて学ばずに社会人になっています。私自身の経験で考えてみても、やはりビジネスの仕掛けや経済との関係、あるいは国家間の影響について理解していた方がよりよい打ち手が打てるのではないかと思います。オンラインでも本を読むでもどんな方法でも良いので学び始めることが必要ではないかと思います。

2つ目に必要なことは、「より多くの仲間を作る」ということです。
自分の会社の中だけではなく、できるだけ会社以外の仲間を作ることが大切ではないかと思います。そして仲間を助け、仲間から学ぶことで、自分には見えなかった角度で物事を理解できるようになります。自分1人ではできないことでも、仲間がいれば、実現できることはたくさんあります。仲間と共に何かを成し遂げるような努力をすることも大事だと思います。コミュニティ活動や社会の勉強会への参加という選択肢ももちろんありますし、私自身が教えているグロービス経営大学院ではたくさんの仲間と知り合え、学べるようになっています。それもまた選択肢の1つなのかもしれません。

最後に何よりも一番大切だと私が思うのは、「自分はこれから何のために生きていくのか」、命を使うと書いて「使命」と呼びますが、そうしたことを考えることも非常に大切ではないかと思います。私自身、2度の企業破綻の経験から、三十代後半の時に「日本において良い経営を実現して、それを世に問いたい」ということを自分の使命として定めました。その使命のもと、約25年間走り続けてきました。そして今は教壇へ立たせていただいています。この番組を聴いて下さっている皆さんに私自身が考えるリーダーの姿をお伝えできる機会をいただくことができたことをうれしく思っています。
自分が何のために頑張るのかを定めることが結果的に色々な運をつかむきっかけになっているのではないかと感じます。ただし、私自身はみなさん全員が使命や志を持たなければならないというつもりはありません。しかし、もし皆さんがリーダーとして少しでも周りの人たちを良い方向に導いていきたいと思うのであれば、是非ご自分の「使命・志」を問い続けてもらいたいと思います。先ほども申し上げたように、自分自身に「自分の使命とは、志とは何だろう」と問い続けることで、きっとこれまでにはなかったような素晴らしい出会いが訪れてくれると思います。そうしている中で、徐々に自分が何のために生きていくのかもまた定まってくるのではないかと思っています。

今日は、「これからの時代に必要なもの」というテーマでお話しさせていただきました。「学ぶこと」、「仲間を作ること」、そして「使命感・志を持とうとすること」の3つが必要だとお話ししました。ただ、最後に何よりも申し上げたいのは、前回も申し上げたとおり、「未来に対する希望を持つこと」が何よりも大事です。時代が変化すればするほど悲観論が増えます。けれども我々はこれまでの時代の中でも、少しでも明るい未来になるように歩んできました。我々が今日よりも少しでも良い明日を自分達で作ろうではないかというそんな思いを1人1人が持つことが結果的にとても大切なのではないかと思います。本当にめまぐるしく環境が変化する中、これからどうなるのだろうという不安が常にあると思います。その中で悲観するのは簡単ですけれども、そうではなく、やはり希望を持って、「私達に何ができるのか」ということを問い続けながら、学び続けながら、みんなで力を合わせて、良い社会を作っていこうというマインドが大切になってくるのではないかと思います。
私は世界各国で学ばせてもらっていますけれども、やはり日本の素晴らしさとは、仲間や志を大切にしながら真面目に良い未来を目指そうという姿勢だと感じています。そういうところをこれからも大事にしていきましょう。
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