Discover名古屋ではたらく社長のITニュースポッドキャストEp.761 Google、2026年に「Gemini搭載AIグラス」を投入へ──“Google Glass”の教訓を生かした逆襲(2025年12月11日配信)
Ep.761 Google、2026年に「Gemini搭載AIグラス」を投入へ──“Google Glass”の教訓を生かした逆襲(2025年12月11日配信)

Ep.761 Google、2026年に「Gemini搭載AIグラス」を投入へ──“Google Glass”の教訓を生かした逆襲(2025年12月11日配信)

Update: 2025-12-10
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本日は2025年12月9日、火曜日です。かつて「早すぎた未来」として世間を騒がせたGoogle Glassから十数年。Googleが満を持して、スマートグラス市場への再参入を宣言しました。Bloombergや公式イベント「The Android Show」の情報を統合すると、Googleは生成AI「Gemini」を搭載したAIグラスを、2026年に発売する計画を明らかにしました。


今回の発表で注目すべきは、その「アプローチの変化」です。かつてのGoogle Glassは、機能重視でサイボーグのような見た目だったため、一般社会に受け入れられず、プライバシーの懸念も招きました。しかし、今回のGoogleは違います。 まず、ハードウェアのデザインにおいて、韓国の「Gentle Monster」や米国の「Warby Parker」といった人気アイウェアブランドとパートナーシップを結びました。これは、競合であるMetaが「Ray-Ban」と組んで成功した戦略を明らかに意識したもので、「ギークなガジェット」ではなく「おしゃれなファッションアイテム」として普及させる狙いがあります。


製品ラインナップは2種類が予定されています。一つは、MetaのRay-Banモデルのようにディスプレイを持たず、内蔵スピーカーとマイク、カメラを使ってAIと音声で対話する「スクリーンフリー」タイプ。もう一つは、レンズの中にナビゲーションや翻訳などの情報を直接表示する「ディスプレイ搭載」タイプです。どちらも、Googleの強力なAI「Gemini」が搭載され、ユーザーが見ている風景を認識し、「あの花の名前は?」「この看板を翻訳して」といったリクエストに即座に応えてくれます。


市場環境を見ると、現在はMetaがこの分野で先行しており、Appleも開発中と噂される中、Googleは「Android XR」というプラットフォーム(OS)を武器にエコシステム全体で対抗しようとしています。Samsungとの提携によるハイエンドXRヘッドセットに加え、こうした軽量なグラス型デバイスを投入することで、スマホの次に来る「ポスト・スマートフォンの世界」の覇権を握ろうとしているのです。


2026年、私たちが街中で見かける眼鏡の多くが、実はGoogleのAIと繋がっている──そんな未来が、すぐそこまで来ています。

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ikuo suzuki