理屈に合わなくてもやるノベーション(1666回)
Description
日本を代表する映画監督の小津安二郎監督からの言葉に勇気を頂きました
"ぼくの生活条件として、なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う。"
(『キネマ旬報』昭和三十三年八月下旬号)
「どうにもきらいなものはどうにもならないんだ。だからこれは不自然だと云うことは百も承知で、しかもぼくは嫌いなんだ。そう云うことはあるでしょう。嫌いなんだが理屈にあわない。理屈にあわないが、嫌いだからやらない。こういう所からぼくの個性が出て来るので、ゆるがせにはできない。理屈にあわなくてもぼくはそれをやる」
ここから私は思いました
1、パッションの源に従うのは何か
2、システム1と2
3、理屈とパッション
1、パッションの源に従うのは何か
静かなイメージがあった小津安二郎さんの映画からは、小津さんのこんなに熱いパッションが溢れてる方だったのかと、逆に感動しました
ここから思うのは、自分がなんとしても譲れない、譲りたくない、と言うことはなんなのか?と言えことを、意識しておくことはとても大事だなと思いました
ともすると、世間体や、みんなが反対しない方向へ、流れがちな私ですが、自分が譲れないことだけは譲らない、そう言う気持ちが、自分らしい生きがいをもたらせてくれるのかもしれないなと思いました
そのためには自らがくる譲れない、譲りたくないものを、よく理解しておく必要があると思います。あとで、本当は、そうしたくなかったけど、流されちゃった
みたいなことも沢山ある私としては、それこそ、パッションの源として、何が譲れないのかを知っておく、そんなことが大事だと思いました
2、システム1と2
ダニエルカールマンのファストアンドスローのように、直感的なシステム1があり、そして熟考するシステム2があるならば、理屈は合わないけど嫌だというのは、ある意味、システム1の直感的なことを大切にすると言うことかもしれないなと思いました
論理的な理屈も、もちろん大事ですので、本来は、1と2を、行ったり来たりしながら考えることが大切だとは思いますが、時には理屈を言ってるつもりが、時と共にバイアスに塗れていくと言うこともあるかもしれないと思います
最初に感じた違和感をメモしておくとは、以前お話ししましたが、それも、バイアスに塗れる前の気持ちを大切にすることと同じかと思います
糸井重里さんの大好きな本で、ボールのような言葉、と言うのがあって、(理由がなくても、いやんと言っていい」と言うのがとても好きです。
3、理屈とパッション
理屈とパッションは、冷静と情熱の間じゃないですが、論語とそろばんのように両方が必要になると思いますが
最初に心に火をつけるのは確実にパッションであるし、継続していくことも、やはりパッションから始まったものが折れずに進めると思えます
デシアンドライアンの、内発的動機と外発的動機で言われている通り、それが、一般的な理屈に合わなくとも、自分の中の理屈に合う言葉ならば、きっと強い推進力を持つものと思います
一言で言えば
理屈に合わなくてもやるノベーション
それが自分の譲れないパッションなのであれば、かつ、パッションの源に沿ってるのであれば、迷わずやれと、そんな勇気を頂けることばと思いました
そんな話をきています^ ^
参考:本: 小津安二郎 粋と美学の名言60 発行日:2025年2月15日 著 者:米谷紳之介 発行所:株式会社双葉社
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