残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

イノベーションで世界をよりよく変えていこう、という闘う人々を応援するチャネルです。スタートアップや大企業、音楽家やアーティストなど、様々なイノベーターのビジョン、考え方、パッションを是非是非、全身で感じてください!

何かを生み出すことを心がけなさいノベーション(1607回)

映画"おいハンサム!!"のお父さん(吉田鋼太郎)さんの言葉に、痺れました曰く"お前たちは。今のところ平和な国に生まれ育った。美味しいものを食べていい服を着て楽しく暮らしことは簡単だろう。でも。ただ、消費して。それを疑問に思わない人間にはなるな。消費することが幸せなら、たくさんお金を使える人が、たくさんお金を持っている人が一番幸せということになる。そうではなくて。なんでもいい。何かを生み出すことを心がけなさい。どんなに平凡な仕事だって、掃除だって、料理だって、ゴミの分別だって困っている人を助けること、悲しんでいる人を力づけること、迷っている人に寄り添うこと。転んでしまった人を見捨てないこと、みんな立派な生産だ。立派な創造だ。だから、これから各自どう生きるのか立ち止まって、ゆっくり考えなさい。一日一日を精一杯生きられなくたていい。普通に生き続けなさい。明日からもお前たちの人生は続くんだから。そうだ、それが重要。生き続けなさい。"ここから私は思いました1、消費と創造2、誰もが創造者3、立ち止まって考えること1、消費と創造このドラマは大好きで、シーズン1からシーズン2、そして映画までを、一気に見返してしまいました!吉田鋼太郎さんという、少しウザがられながらも毎回ハンサムな言葉を言おうとする家族を愛する親父と、マイペースな母(MEGUMIさん)、個性あふれる三姉妹(木南晴夏さん、佐久間由衣さん、武田玲奈さん)の毎回コメディだけれども、とても深く考えさせられるテーマに、釘付けでしたその中で、今回の映画のラストシーンの言葉は、原作の伊藤理佐さん、脚本・監督の山口雅俊さんのパッションが炸裂する、感動の涙なしでは見られないハンサムな言葉でした消費と創造、という世の中を二項対立で表現するのは、複雑な世の中をわかりやすく表現するのにとても便利なやり方だと思いました。太刀川さんの進化思考における、変異と適応、または、オライリーさんの両利きの経営における、探索と深堀、のように、内容は違いますが、人の人生において、消費と創造が、くるくる回っているイメージは、確かになあと思いましたとかく、生きるため、贅沢をするための消費の方に目が向かってしまいますが、必ずどこかで創造をする人がいなければならない、そして、自分はどちら側にいるんだろうという問いを、持つことにとても重要な意味がある気がしました2、誰もが創造者このお父さんのお話を聞いて、まず思い出したのが、ハーバード大学・京都大学名誉教授の広中平祐先生の「創造のある人生こそ最高の人生である」という言葉です結婚をすることだって、庭の手入れをすることだって、編み物をすることだって、実は全て、創造的な活動であるということです。それが、誰かの痛みや顔を思い浮かべながらやることこそが、イノベーションの種に繋がり、自分一人で出来なくなったら、仲間と共に、みんなが喜んでくれる大義を実現する、パッション、仲間、大義と広がるイノベーターリップルモデルに繋がると思ってますそこから誰かが喜んでくれたり、感謝のループが回り始めると、それはその人の生きがいに繋がっていく誰もが創造者やイノベーターになれるし、それこそが生きがいにつながる道筋の一つだと、そんなことを思いました3、立ち止まって考えることお父さんが最後に言ってくれてますが、それを感じるためには、一度立ち止まって、自分の今を見つめてみるということと思いましたとかく忙しすぎて、毎日のタスクをこなすだけで精一杯になっちゃって、自分が大好きなこと、誰かのためにしてあげたいこと、個性を発揮したいこと、成長・脱出したいことが、見えなくなってしまう、ということが誰にも起こる、ということかと思いましたこれを私は、自らのパッションの源を見つめ直してみること、と言ってますが、ほんの少しだけでも、それを考えるだけで、変わってくるんじゃないのか、そんなことを改めて思わせてもらいましたと言う事で一言で言えば何かを生み出すことを心がけなさいノベーションそんなことを思いました^ ^参考:映画 おい、ハンサム!! 原作 伊藤理佐、脚本・監督 山口雅俊、出演  吉田鋼太郎、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMIなど 公開日 2024年6月21日配給 東宝 https://www.oihandsome.com/movie/動画で見たい方はこちらhttps://youtu.be/A6lbkgNjbwE

09-15
19:05

いっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーション(1606回)

画家の有元利夫さんと、演劇評論家の松岡和子さんとの、対談に、真実への向き合い方を、教えて頂きました曰く"有元さんやっぱ象徴性がないとねいっぱい嘘つかないとさ、真実から遠ざかるって感じがあるじゃない松岡さんいっぱい嘘ついて、いっぱい演技して、ある様式を抽出すれば、それがより真実になるってことよねシェイクスピアの芝居っていうのはものすごく双子がたくさん出てくるのが多いわけそういう場合ね本当の双子を使っちゃったら面白くないわけ有元さん女工さんの役やるから、女工さんのね、衣装借りてきたとかさその汚れた作業着をそのまま舞台で着るなんていうこと自体がね もうすごいナンセンスでリアリティーからどんどん、離れていくっていう感じがするのね松岡さん舞台というところは演技をする空間である。嘘をつく空間である有元さんそれで真実に近づく"ここから私は思いました1、真実はない、あるのは解釈だけ2、具体と抽象の往復運動3、伝えるべき真実をいかに伝えるか1、真実はない、あるのは解釈だけ有元さんの絵画は、とても個性的で、様々なものがシュールに組み合わさっていて、そしてとても静かに止まっているようでいて、それがこれから動き出すのか、どこからか動いてきたのか、静かでありながら音楽が流れてくるようで、こちらの心をうごささざるを得ないような素敵な絵なのですが何故このような絵を描くに至ったのかを、このお二人の対談によって、一つのヒントを頂いたような気がしました真実はない、あるのは解釈だけ、とは、ニーチェの言葉ですが、現実の事象があったとしても、それをどのように見るのか?または、その背景に何があってそうなったのか?という、真実は、実は見る人各々によって変わってくるという話かと思います各人にいろんな真実がある中で、誰かから伝えたい本当の真実と信じるものがあるとすれば、嘘も含めたあらゆる角度からの、アプローチでそれを炙り出させる、または、これまで真実だと思われていたものに楔を刺す、そんな考え方もあるかなと思いました2、具体と抽象の往復運動細谷功さんの、具体と抽象の本が好きなのですが、ある具体的な事象のものを、さらなる抽象化をすることで、そこにある本質的な価値や意味を見出して、そして、さらに別の具体的な事情として表現するということがあるかと思いますイノベーションの世界でも、ある業界における個別のイノベーションがあったとして、それを一旦抽象化してみることによって、提供される価値を抽象的に把握して、そしてそれを具体的な別業界に転用していくということが、イノベーションを横に展開する手法としてありますここで言われている話も、女工さんの個別具体な衣装を持ってくるよりも、もっとそこで伝えたい価値を抽象化した上で、全然違う衣装としてやった方が、伝えたい価値が伝わる、そんなことがあるのかもしれないなあと思いました3、伝えるべき真実をいかに伝えるか舞台やアート、音楽でも、創作物は、ある意味、人間が作り出す新しい物語でよくて、嘘だらけのものだからこそ、真実が炙り出てくる、ということがあるんだなあと思いました例えばアートで、写実的な精巧な写真のような絵画でその時の感動を伝えることもあれば、印象派のように、近づくと何を描いてるのかわからないのに、遠目で見ると、ものすごい光の爆発があって、そこに作者の伝えたい感動があるのかあ、みたいなことがあるよなあと思いましたそれは、ある意味、絵の具という嘘の線で描かれたものだけれども、それがより集まって一つの様式になると、爆発的な伝えたい真実が浮かび上がってくる、そんなことってあるのだなあと思います真実は一つではないし、各人によって全く解釈で違うのだけれども、そこにある抽象的な価値のようなら伝えたい真実は、発信する人からは明確に、自分の中にあって、でもそれを伝えるためには、嘘で表現することを重ねることが1番伝えたいことに近づく、そんな試行錯誤の連続なんだろうなあと思いましたイノベーションの世界でも、そこにどんな価値を提供したいのか、どんな世界を実現したいのか、という大きな真実や大義があって、あらゆる手段を使ってそこに近づこうとする、それが直接的な解決策ではなくても。そんなことが、大切なのかもしれないと思わせていただきましたといえことで、一言で言えばいっぱい嘘をつかないと真実から遠ざかるノベーションそんなことを思いました^ ^ 参考:Eテレ東京 NHK  日曜美術館 だからあんな不思議な絵を~天折の画家・有元利夫と家族~2025/9/14 https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/47N8R8X7W1/動画で見たい方はこちらhttps://youtu.be/KTh_Cyb3S04

09-14
13:29

競争のためにやっちゃいけないノベーション(1605回)

ダンサーで俳優の田中泯さんと俳優の橋本愛さんの対談で、田中さんからの言葉に痺れました"一生懸命体を鍛えて、その動きができるようにしていくっていうのも。 1つの方法で、それも踊りの 1つのあり方なです。それを否定する気全くないし。でも、一番大事大切なのは、競争のためにそれをやっちゃいけない。踊りのためにやらなくちゃないそこが一つの番重要なことだと思います。競争をすると、多分自意識がさらに高まってきます。確かに。そうすると見たくない人が、絶対現れてきます。要するに、見る人って動いている人の踊っている人の体の中に入りたくなるんです。なりますよね。そこが踊りなんです。"ここから私は思いました1、内発的動機から動いてるか2、パッションの源を見つめ直す3、大義が仲間を連れてくる1、内発的動機から動いてるか田中泯さんが、フリーダンサーだったということが、衝撃だったのですが、それであの存在感のある演技が生まれてるのかと、勝手に合点が行った気がしました競争のためにやっちゃいけない、との言葉には、田中さんの生き様が反映された言葉なのかと思いました。そこから思うのは、他の人たちがどうであろうと、自分が信じることをやる、という、田中さんの内発的動機から動く姿勢が現れた言葉かと思いましたデシさん&ライアンさんの有名な自己決定理論からですが、報酬や評価、罰などから生じる外発的動機からは、「外的報酬は、一時的に行動を強めるが、内発的な興味を損なう可能性がある。」とのことがあり逆に内発的動機は、「人は自分の行為を自分自身の選択として経験する時、最も強い動機を感じる。」と言われておりイノベーティブな活動は「やらされ感」ではなく「自ら選んだ感覚」からこそ生まれる。自律性を守ることが創造性の持続の鍵。」ということに、とてもシナジーがある考え方だなあと思いました2、パッションの源を見つめ直す内発的動機を持つためにはどうしたら良いかということについては、デシさんとライアンさんは、自立性、有能感、関係性が大切と言われてますが私は自らのパッションの源がわかっていることがとても大切だと思っています。忙しすぎるととかく、やらされ仕事や、また日々生活をするためにやってることに忙殺されますがそこでほんの一瞬でも、みずからのパッションの源ってなんだっけ?という時間を、お風呂の時でも、寝る前でも、考えることが大切と思ってます田中さんは、その自らのパッションの源は、ずっとブレずに、踊る、ということにあったということだと思うと、大好きパッションの炸裂であり、さらにとにかく個性的なその場踊りをするという唯一無二さをみるに、個性派パッションも、同時に炸裂していたのではと、勝手に想像しましたそんな田中さんは、もはや誰と競争をするとは別次元の自らの踊りを追求する、ということにあったのではないかと思いました3、大義が仲間を連れてくる田中さんが俳優の世界に入ったのは、ある映画に誘われたからとのことでしたが、その映画の中でも、踊るシーンではないのに、田中さん踊ってましたね、と言われたそうです田中さんは全くの俳優としては初めての経験だったにも関わらず、絶賛されて、そこから俳優の道が今に続いているということを伺うに田中さんの、踊る、ということにより、人がその人の踊りに入りたくなってくる、という大義が生まれて、その大義は、踊りだけじゃなく、俳優という表現方法にも、同じく、演じてる人に没入していく感覚と同じなのかもしれないなあと思いましたそれを見出した映画監督もすごいし、さらにそれを見事に受けて表現し切った田中さんも凄いなと、思わざるを得ませんでしたイノベーションの世界でも、オープンイノベーションでベンチャーと大企業が共に仕事をする上で大切なのは、目指すべき大義が同じ方向を向いている、ということがあるので、ある意味、オープンイノベーションの一つとして、新しい価値が生まれたのかもしれないなあとも思いましたということで、一言で言えば外敵動機ではなく、内的動機に基づいて競争のためにやっちゃいけないノベーションそれがとても大切と教えてくれているような気がしましたそんな話をしています^ ^参考: スイッチインタビュー 選 橋本愛×田中泯EP1「国宝」「べらぼう」の2人が対談!初回放送日:2025年9月5日https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/Z2PW2GXRYP/

09-13
17:35

求められる人になれノベーション(1604回)

徹子の部屋での、藤井さんと徹子さんとの会話に、めちゃくちゃ感動してしまいました"徹子さんでも、お父様岡山から出んでもええっておっしゃってたんですって。風さんそうですね。それはでもね、お願いするんじゃなくて、される方になりなさいみたいなね。教えがです。徹子さんで、今そうでしょ。お願いしてくれる人が現れて。みたいなのでしょうね。風さん求められる人になれ。本当に我慢しました。だから僕も。徹子さんあなた自身は、岡山から出られないと思ってらしゃんですって、初めは。だから、本当に求められる人にならなきゃ、ここから。 風さんうん、ここからどこかへはいけないだろうなっと思ってましたね。だから本当に求められる人になろうっていう努力を自宅でしてたし。 まあ、時代もあって、自宅からいろんなものが配信できる時代でもあったのでそうですよね。そう、できることしようってなりました。"ここから私は思いました1、脱出・成長パッション2、受け入れる素直さ・信頼・愛3、やり切る力1、脱出・成長パッションあれよあれよという間に、世界的アーティストになった藤井風さんの、素敵な性格と価値観が伝わってくる、本当に素敵な対談でした私はいつも、情熱のポートフォリオというのがあって、縦軸に、ポジティブネガティヴ、横軸にオープンクローズをとると、大好きパッション、利他パッション、個性派パッション、脱出成長パッションというのが、誰にでもあるパッションとして整理しやすいよという話をしていますが今回の風さんの話は、まさに、脱出成長パッションに、お父様が火をつけてくれた、ということなのかもしれないなあと思いました脱出成長パッションは、世界的なイノベーターの、例えばスティーブ・ジョブズさんや、イーロンマスクさんなどのような方々が、幼少期の経験から、そこから抜け出して、更なる成長をしたいという感情やコンプレックスが、将来すごい花を咲かせるということに繋がる、非常に強いパッションとなる可能性を秘めているのでまさに、お父様がその火付け役となり、それに風さんが答えた、ということの結果として、今の風さんに繋がってるのかもしれないと感動しました2、受け入れる素直さ・信頼・愛風さんのお話を聞いていると、とてもお父ちゃんとおかあちゃんが好きで、強い信頼関係と、もっと言えば、愛し愛されてるんだなあと思いましたここから出さない、なんて言われたら、ぐれてしまってもいいようなところを、素直に実直にその教えを守り抜いて貫いていくことができたのは、そのためではないかと思いましたWBCで栗山監督が、黒板に、できるやつはやるな、書かれたという、信頼してるぞ、というメッセージが、大谷さんと村上さんを大活躍させたように家族の信頼関係が、すべての基盤にあるからこそ、今の風さんがおられるのかなあと、思いましたBCGの秘伝のタレにも、素直である心、というのがあって、ビジネスにも実はそれは、繋がるよなあと思いました3、やり切る力求められる人になるために努力し続けました、というのはいうのは簡単ですが、並大抵のことではないよなあとも思いました成功したベンチャー企業の方に、何故成功したと思いますか?と聞いた際に、必ず言われるのが、諦めなかったらです、という答えです何故、諦めずに進むことができたのかは、私は、それが、自らのパッションの源に繋がっていたから、なのではと思いますいくら人から、信頼されてる人から、言われたとしても、それが自分のパッションの源に乗っかってないと、どんなことがあっても諦めないパワーは生まれないのではないかと思いますそういう意味では、風さんは、もちろん、お父様にパッションの火をつけられたのかもしれないけれども、同時に自らのパッションの源が、音楽にあったからこそ、諦めない気持ちでここまで来られたのかなあと、ひたすら感動してしまいましたそれらの鍵を握る言葉として求められる人になれ、というお父さんの愛に溢れた言葉かなあと思いひとことで言うと求められる人になれノベーションそんなことを思いました^ ^参考: 徹子の部屋 <藤井風>父の教えを胸に・・・「努力」積み重ねた日々 テレビ朝日 9月8日(月)放送 TVerhttps://tver.jp〈藤井風〉父の教えを胸に…「努力」積み重ねた日々動画で見たい方はこちらhttps://youtu.be/9g_p4KtdLSI

09-12
14:38

プリミティブが心を揺さぶる(875回)

13年ぶりの来日のSTOMPに心揺さぶられました! "バケツ、デッキブラシ、ゴミ箱のふた、そしてビニール袋。日常の身の回りのものから、爆発的に気持ちいいリズムを刻む" "パーカッション、ダンス、演劇、そして日常の「音」と「動き」が混ざり合う、リズム溢れる衝撃の体感型パフォーマンス!" "イギリスから旋風を巻き起こし、ニューヨーク・オフ・ブロードウェイで29年のロングラン。世界53カ国で1500万人以上の動員数を誇るショー" まさに革命的なショーな訳ですが、何故こんなに心揺すぶられるのかを、イノベーター3つのフレームで見てみました 1、パッション 生きる喜び 2、仲間 プリミティブな協調 3、大義 自然への回帰 身の回りにあるものを叩くというのは、もしかすると、もっともプリミティブな音楽の始まりだったんじゃないか 何かやり遂げた時や、わかって欲しい時、思わず周りのものを叩いたり叫んだり、感情の爆発的なものを表現したくなって そしてそれは、まさに生きる喜びそのもののパッションの爆発なのではないかと さらにそれが、誰かと協調して行うということに発展して、それが仲間とのコミュニケーションの始まりなんじゃないか まだ言語がなくても、何かを叩き合って、それでなんらかのコミュニケーションをすることで 最もプリミティブなコミュニケーションが生まれたんじゃないか そしてそれがどんどん広がっていくことによって、先日の福島さんの音楽の役割のとおり、人間が実は自然の一部だということを思い出させてくれる そんな素敵な大義が生まれてくるものなんじゃないか そんなことを、STOMPを見ながら、泣きたくなるほどの感動を味わいながら、血湧き肉踊りながら、思いました やはりプリミティブなパッションの爆発が、イノベーションとしては、最も強力になるなぁと そんな話をしています^ ^ 参考: STOMP ストンプ シアターオーブ 2023/8/16(水)~8/27(日) たたく!! 鳴らす!! 音と動きが舞うリズム!! https://theatre-orb.com/s/lineup/23_stomp/ 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/YCAZP-Az_5s

08-29
18:53

刺さる提案イノベーション(887回)

山川隆義さんの、"知る知らないマトリクス"に目から鱗が落ちる思いでした "「横軸に、クライアント(相手の社長)が知っていること、知らないこと。縦軸にクライアント(相手の社長)が知るべきこと、知る必要がないこと。我々は、クライアントが知らなくて、かつ、知るべきことを捻り出すのですよ」" とても単純ですが、刺さる提案をするために、明快にやるべきことがわかる気がしました ここから私は、刺さる提案について考えてみました 1、知らないことを徹底的に調べる →被提案者が触れられない情報 2、知るべきことを徹底的に調べる →被提案者の真の課題 3、刺さる提案 →得られた示唆 お客様への提案の際に、とかく情報収集も一生懸命やりますが まずはお客様が触れられない情報はなにか?を一瞬考えることは、刺さる提案にまずは一歩進めるお話かと思いました また、お客様が知るべきことは何なのか?これはなかなかに難しいお話ですが これこそ、お客様の真の課題を抉ることになるので、お客様および関連者への何度も対話を重ねていくことかと この2つを何度も繰り返していくことが、少しずつ刺さる提案に近づいていくことかと思いました 刺さる提案ができないと、よくご相談を受けるのですが、この基本原則を抑えるだけで、ずいぶん変わってくるような気がしました そんな話をしています^ ^ 参考:書籍:瞬考 メカニズムを捉え、仮説を一瞬ではじき出す 発行日 2023年6月5日 第1刷発行 著者 山川隆義   発行所 株式会社かんき出版 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/gQiqhwRpiko

09-10
15:01

寂しん坊症候群からの脱却イノベーション(813回)

とかく寂しがりな私ですが笑、そんな私に元気を頂けるお話を伺いました 哲学者の岸見一郎さん曰く "相互依存状態において、各自は自立しているのですが、存在の次元では自分だけで完結しているのではなく、自分が完成するためには他者を必要とし、他者も自分を必要とするので、自分もまた他者を支えなければなりません" "そこには支配、被支配関係はありません。自分が持てるものが、しかるべき相手の中で共鳴し、自分もまた共鳴します" "かくて、たとえいつも一緒にいなくても、また、遠く離れていても、互いに影響を及ぼし合うことができるのです" ここから私は、この状態を作るには?と考えました 1、まずは自分から他者を支える 2、共鳴を感じる 3、課題の分離 イノベーター3つのフレーム、パッション、仲間、大義における、仲間とのあり方だなと 仲間には、家族、恋人、友人、同僚、SNS仲間など、様々な人との関係、全てに当てはまることかと "相互依存状態"を作ることがポイントになりますが、これも、自分起点、すなわち「パッション」から、他者を支えようとすることから、始まるんだなあと思いました そして、相互に共鳴を感じてみるということ さらには、相手の反応などは考えない、つまり考えても分かりようがないことは、気にしない とかく寂しい時には、誰々が連絡をくれないから!とか、放置プレイなのか?とか、相手に原因を見つけがちですが どっこい自分起点で支えていこうとしないからであったという衝撃の話かなと思いました 大好きな、ももクロの白金の夜明け、曰く "誰も1人じゃない、1人になろうとするだけなんだ" 沁みてきます そんな話をしています^ ^ 参考:書籍: 愛とためらいの哲学   著者 岸見一郎   発行所 株式会社PHP研究所 製作日 2022年6月6日 動画で見たい方はこちら https://youtu.be/GwtNRrHrKJo

06-28
13:05

代償を払っても問い続けられるかノベーション(1637回)

魚豊さん原作の「チ。一地球の運動について一」の舞台の、振付家エラ・ホチルドさんの言葉に震えました曰く"この作品が描き出すのは、新たな発見がいかに認識を揺るがすのか、信念がいかに人を惑わすのかその核にあるのは、たとえ代償を伴っても、問い、疑い、真実を求めることの意味です。この作品を舞台に立ち上げることは、私にとってとてつもない冒険でした""私たちが生きるこの時代でも、情報が溢れ、真実は脆く、争われ、歪められています。私たちもまた変化より安定を、疑いより従順を選ぶ仕組みの中にいます。しかし歴史が示すように、進歩はいつも、たった一つの声や歩み、流れに逆らう一つの考えから始まるのです。"ここから私は思いました1、信念のありか2、発見と信念の逆転3、問い続ける力1、信念のありか本原作は、天動説と地動説、そして宗教と科学、さらには、知性と暴力について、激しく心を揺すぶられる壮大な漫画で、私はアニメを見させてもらってましたが本舞台は、その世界観を、踊りや歌や舞台演出により相当芸術的に昇華されていて、かつ、わかりやすく、そして感動的なエンターテイメントな舞台となっていて、心が震え鳥肌が立つほど感動しましたそこで思ったのは、自らの信念の拠り所はどこにあるんだろうということでした。果たして、自分が信じていることは、本当に自分自身の中で腑に落ちていることなのか、それは、誰かの話を鵜呑みにしているだけなのではないか自分自身の考えも所詮は誰かの考えの焼き直しではありますが、改めて自ら納得できているのかどうかということを、考え直すということもとても重要だなあと思いました2、発見と信念の逆転コペルニクス的転回とよく言われるように、それまでの自分自身の信じていたことや信念が覆るということが、もしあった時に、自分はどうできるのだろうというとも考えさせられました朝ドラの"あんぱん"でも描かれてたように、日本でも価値観がひっくり返ることは、数十年前には起こっているので、その時、自分だったらどうだったんだろう、それがこれから起こったらどうするんだろうその可能性はいつの世の中にもありうることで、常に信じてることでさえ、ひっくり返ることは、ありうるし、ありうる前提で常日頃考え続けるということが大切だなあと思いました3、問い続ける力山口周さんのアジェンダシェイパーのように、今の世の中における当たり前を問い続ける姿勢がとても必要だしジョンキーツさんのネガティヴケイパビリティのように、答えが見つからないことを、すぐにわかりやすい解に飛び付かずに、問い続ける姿勢や力が、とても大事だなあと思いましたその上で、ダニエルカールマンさんのファストアンドスローのシステム1に通じる何かおかしいと思った第一印象、糸井重里さんの"ボールのような言葉"で言われている、理由がなくても、いやんと言っていい、ことなど自らのパッションの源を大切にすること、それがひっくり返ることもあるとしても、その前提がある中で大切にすることそんなことを思いました一言で言うと代償を払っても問い続けられるかノベーションそんなお話をしています^ ^参考:舞台 チ。地球の運動について プログラムより 出演 窪田正孝、三浦透子、大貫勇輔、吉柳咲良/吹越満、成河/森山未來他 原作 魚豊「チ。一地球の運動について一」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊) 脚本 長塚圭史 演出アブシャロム・ポラック 音楽 阿部海太郎 2025年10月8日(水)~11月30日(日)東京・愛知・広島・大阪・福岡にて 企画制作 ホリプロ https://horipro-stage.jp/stage/chi2025/

10-15
14:09

夢をみんなで共有するノベーション(1636回)

オンライン3Dゲーム機という衝撃のソニーのプレイステーション開発において、リーダー的な役割をされていた久夛良木健の、プロジェクト成功の秘訣に震えました曰く"やっぱり損得感情とか、そういうんじゃなくて夢をみんなで共有したんじゃないですかね今までの話だとソニーとか東芝だけのように見えますが、実は百社の方たちと一緒にコラボレーションしてる。社内社外。それからゲーマーの皆さん、本当に皆さんに支えてもらって、このエンターテイメントが、ここまで大きく育ちつつあって。で、まだまだこれからですと思うので。私としては、みんなどうもありがとう、というのが今の気持ちです。"ここから私は思いました1、オープンイノベーションは大義で握る2、大義に仲間が集う3、社会彫刻 1、オープンイノベーションは大義で握るオープンイノベーションというと、ベンチャー企業と大企業という構図が思い浮かびますが、もちろん、大企業同士でもオープンイノベーションは沢山ありますが各々の企業の事情が違うのは、もしかすると、大企業同士の方が、たくさんの関係者がいる分、より複雑かもしれないなあと思いますそんな中、ソニーと東芝が、オンライン3Dゲーム機と、半導体で、タッグを組んだ秘訣は、"夢を共有した"ということに感動しましたオープンイノベーションプロジェクトを沢山経験してきましたが、上手くいくプロジェクトに共通していたのは、お互いの目指す大きな方向性(大義、ビジョン、夢)を共有したものが、多かったと実感があります例えば、ベンチャーの決裁スピードと、大企業の決裁スピードは、相当な違いがあり、ベンチャー側が待ちきれない、といったような現場での小さな齟齬が積み重なり、破綻に至る、というケースも沢山あるのですがその中で踏ん張れるのは、そこにいるリーダーの目指すビジョンや大義が、一緒に握れている、ここがとても大きなポイントと思います今回の大企業同士のオープンイノベーションプロジェクトの成功の鍵も、夢を共有した、そこにあったのかもしれないと思いました2、大義に仲間が集うイノベーターリップルモデルによると、誰かのパッションから始まり、そして仲間が出来、そこからたくさんの人たちが幸せになれる大義が生まれるこの構造が今回のプレイステーションプロジェクトでもあったのかもしれないなと思いましたソニーの久夛良木さんから生まれたパッションが、東芝さんという仲間を生み、そして、そこから、これまでにない3Dリアルタイムゲーム機で、誰もが驚きそして楽しめる大義へ繋がるこの大義に、プレステ開発者のみならず、100社のゲームアプリ会社や、そして、ゲーマーが熱狂した、そんな構造を生み出したのかなあと思いました3、社会彫刻 プレイステーションが、生み出した市場は、ある意味、これまでにない仕組みや仕掛けで、新しい世の中にないものを創発したという意味においてヨーゼフボイスさんのいうところの、社会彫刻を実現したと、いうことなんだろうなあとも思いました社会彫刻は、なんの変哲もない石から魂を揺さぶる彫刻ができるように、社会に生活する人たちから、社会における新しい価値を創り出す、そしてそれは、誰もができることだ、というように解釈してますがハーバード大学の広中教授が言われているように、世の中の人たちは、庭を掃除したり、編み物を編んだり、結婚したり、そんなことは、全て誰もが実施している創造的な活動だというようなことを言われていることと、とても付合すると思います小さな規模の社会彫刻は、誰もがやってることで、そしてその延長線上に、プレイステーションのような、誰もが知ることになるイノベーションが生まれていることで全ては人々の最初のパッションから、仲間、そして大義を結びつけながら、繋がっていることなのだろうなあと、そんなことを思いましたということで一言で言うと夢をみんなで共有するノベーションそんなことを思いました^ ^参考: 新プロジェクトX 異端児たちのゲーム機革命 2025/10/11(土)PM 8:00~PM 8:50 NHK総合・東京  https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-P1124VMJ6R/ep/92Z4W2PGMZ

10-14
12:36

それができたらすごいなノベーション(1635回)

それができたらすごいなノベーション(1635回)ソニーのプレイステーション開発のエンジニアの1人だった鈴置雅一さんの、リアルタイム3Dゲーム機へ挑むエンジニアスピリッツに感動しました曰く"目標は高いと思ったんですけども。なんかできたらすごいじゃないですか ?ハードルの高さよりも、 それができたらすごいなって言う人参の方が大きくて。結局エンジニアの人って、やっぱそういう人参が一番嬉しいですよね。偉くなるとか、お金もらえるとかっていうよりも""まあ、逆に 1回こういうの味わっちゃうと、もう。こういうことやると、ドーパミンが出たり、アドレナリングがパチパチ出るんだっていうのが。躰が覚えてしまって、 なんか新しいことをやり続けないと、なんかつまんないなっていう 、なんか変な行動原理が出来てしまった。 まあそれはいんだか。悪いんだか。わからないんですけども"ここから私は思いました1、誰もやれてない事をやれるモチベーション2、一度味わうと誰もがイノベーター3、情熱の源に火がついたワクワク経験1、誰もやれてない事をやれるモチベーションプレイステーションが発売された時の熱狂は、今でも覚えていますが、こんなにもすごい挑戦をされていたのか!ということにめちゃくちゃ感動しました。ここで思い出したのが、福沢諭吉さんの福翁自伝における、適塾で切磋琢磨されていた頃に記した、"西洋日進の善を読むことは、日本国中の人に出来ないことだ。"という言葉です。今自分たちは、誰もができないことに挑戦できている、という思いが、内発的動機に火をつけることができる、一つなのだなあと改めて思いましたピーターディールさんが、言われた、"賛成する人がほとんどいない大切な真実"を、自分たちは見つけてそれをできているのは自分たちしかいない。そんな思いがイノベーターのパッションに火をつけるとのだなあと思いました2、一度味わうと誰もがイノベーター以前、この番組でもお話ししましたが、保育の加用先生の"光る団子"のように、なんでも一生懸命自分でつくって、人とは違う価値を作ったという経験が、将来、挑戦できる人間を作るよなあと思いました企業において、イノベーターや新規アイディアを出せる人材が少ないと言われることも多いのですが、一度、少なくとも本番環境に近い形で経験させてあげることが、その後の会社人生に大きく違いが出てくるなあということも、自分のWGでも実感してますさらにその先には、チクセントミハイさんの言われるフローに入っていく人材が、挑戦軸と技術軸を両方追いかける人になることによって、育っていく、そんな好循環をもたらすことになるのだろうなあとも思いました3、情熱の源に火がついたワクワク経験そんな経験をした人は、情熱のポートフォリオでいうところの、大好き、利他、個性派、成長・脱出における、個性派パッションに火がついた人、とも言えるかなあと思いましたそして、樺沢紫苑さん言われるところの、人の幸せの三要素である、健康、仲間、成功のうち、成功体験というところのドーパミンがドバドバ出た経験があるとも言えるかなとその結果、またその情熱の源に火が灯った経験や、成功体験が、さらなる次の挑戦心を掻き立てて、人生の至る場面でも、挑戦する方を選ぶような人になれるのではないかと思いました子供の頃に泥団子のような経験でもいいし、大人になってからでも、新しい価値を創って、自らの情熱の源に火を灯す経験を親や会社のマネージャーなどが、仕掛けていくことは、きっとその人の人生にとって、挑戦する人材になってもらえる、そんなことかと思いましたということで一言で言えばそれができたらすごいなノベーション外発的要因ではなく内発的要因に火をつけて、やり遂げた経験、本当に大切と思いましたそんな話をしています^ ^参考: 新プロジェクトX 異端児たちのゲーム機革命 2025/10/11(土)PM 8:00~PM 8:50 NHK総合・東京  https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-P1124VMJ6R/ep/92Z4W2PGMZ動画で観たい方はこちらhttps://youtu.be/pOUXV_xI2Vs

10-13
15:40

物量で勝負するノベーション(1634回)

お笑いコンビのチョコレートプラネットの長田(おさだ)庄平さんから、新しいネタを創発する秘訣を教えて頂きました曰く"やってみないとね。新しい、それこそ、モノマネだって T T兄弟みたいなリズムネタだって、それ出来ると思ってなかった。 やってみたら、意外とこうイベーションをおきるっていうか、もう足掻いて足掻いて、いろんなものをだしてああ、もう物量で勝負して。運を取っていくっていう。"ここから私は思いました1、量が質を超える2、コンフォートゾーンを抜ける3、フロー1、量が質を超える経営の世界では、いかに効率化を図るか、ということに重点が置かれすぎて、イノベーションもいかに効率的にできないかという問いをよくいただきますがもちろん効率化の努力は必要なのですが、実はイノベーションは、進化論思考的な変異と適用の、変異側にあたるため、本質的には効率性とは対極にあるやり方になるということが、なかなかお伝えするのが難しいなあと思うこともありますチョコプラさんの話は、まさに、全てのイノベーションに当てはまることかと思いました。とにかく量を増やすことで、その中で千三つの世界のイノベーションを探し当てるこれこそ、茨の道を一筋の光があるはずだと信じて進むイノベーションそのもののやり方と思いました。この道を進む勇気があるからこそ、チョコプラさんは、栄光を勝ち取ったのではないかと思いました2、コンフォートゾーンを抜けるそれを実施するためには、コンフォートゾーンを抜けるということがとても大切になると思います。アンダースンさんの、超一流になるためには才能か努力か、で言われている通り、1、最高の先生、2、コンフォーゾーンを抜ける、3、自分を信じるなので、チョコプラさんは、とにかく新ネタを書き続け、やり続けているのは、まさに、このコンフォートゾーンを抜けていることを、常日頃やっていることになるのでそれで、ここまで、イノベーションを起こせたし、さらには、超一流になられたのかなと思いました3、フローそして、常日頃新ネタを書き続け、新しいネタを演じる事をしてるということは、チクセントミハイさんの言われる、フロー状態に極めて近づいている、または、すでに到達されているのかもしれないなと思いましたフローは挑戦軸と技術軸、両面、どちらでもいいので、高めていく事で、ある時各々が頂点に立った時に、最高の没入状態のフローに入る、というものなので古いですが、川上哲治がボールの縫い目が見える、といったように、凄まじい集中力と没入状態になって、最高の成果を出す、実はその領域に到達しているのかもしれないと思いましたチョコプラさんが、ここまで人気があるのは、イノベーションに必要な活動を地道に続けている、行動し続けている、そんなところに秘密があるのかなあと思いました一言で言えば物量で勝負するノベーションそんな話をしています^ ^参考: 情熱大陸 2025年08月24日(日) 放送 チョコレートプラネット お笑いコンビVol.1366「センスはない…だから作り続ける」笑いを量産する2人なりの“戦い方”https://www.mbs.jp/jounetsu/2025/08_24.shtml動画で観たい方はこちらhttps://youtu.be/Ars9J0Sc_H0

10-12
08:55

鳥の種の豊かさが幸福度を高めるノベーション(1633回)

慶應義塾大学環境情報学部教授の安宅和人さんからの言葉に目から鱗が落ちる思いでした曰く"森や自然空間は、人間の幸福に驚くべき影響を与えることが明らかになっている。それを端的に示すのが、家計収入をも上回る重要な要素の存在だ。それは、その土地で鳴く鳥の種の多様性と自然へのアクセスである。研究によれば、その土地にいる鳥の種の豊かさは、収入の増加よりもはるかに大きな幸福度の向上をもたらすことが示されている""多様な鳥が生息できる環境とは、すなわち多様な植生があり、健全な生態系が保たれている証でもある。人々は、そうした豊かな自然との日々の関わりの中で、深い安らぎと充実感を得ているのだ。"ここから私は思いました1、人の幸福感2、人類を超える仲間3、人類を超える大義1、人の幸福感精神科医の樺沢紫苑さんから、人の幸福の3要素というのは、健康(セレトニン)、仲間(オキシトシン)、成功・富(ドーパミン)というお話を頂き感動したのですが健康は体質などで害する可能性もある、成功や富もも必ずしも勝ち取れるとは限らない、と考えると、仲間が、もっとも誰もが能動的に受け取ることができる、要素なのかなと思っています今回のお話は、実は、収入(富)よりも、鳥の種の多様性が、実は幸福感には大切なことと伺って目から鱗が落ちる思いでした私は札幌の手稲という山と海に挟まれた土地で、冬は学ランでナイタースキー、夏は原生林で牛や馬、そして虫をとっては図鑑で調べるみたいな事をしていたので周りは自然そのものでしたし、それが当たり前の生活をしていました。大人になってから、都会に憧れて東京にきてしまいましたが、刺激とストレスがたくさんあるけど、幸福感はどうなんだろうなあと考えてしまいました2、人類を超える仲間鳥の種の多様性というのは、考えてみると、先ほどの人の幸福感の3要素の仲間を、人類から地球レベルに拡大解釈すると当てはまるのかもなあと思いました特に私は犬好きなのですが、犬と接している時は、心が間違いなく癒されているし、幸せな気持ちが充満するような気がするので、オキシトシンが出まくっている気がしますその延長線上で、動物は猫も鳥も大好きですし、馬や牛も小さい頃は身近にいて、たくさんの動物たちに囲まれているということが自分にとっては幸せな環境だなあと思います手塚治虫さんのブッダという漫画が大好きで、全巻今でも持っているのですが、小さいことのブッダは、森の動物たちと話ができて、とても仲良しだったところが本当に好きで、いつか動物たちとお話ができるようになりたいとも思ってました3、人類を超える大義仲間という事を考えると、もう一つ、私がいつもお話ししている、イノベーターリップルモデルがあります情熱の源から抑えられないパッションが生まれ、自分だけでできない事を、仲間と共に分担、共同して行い、そしてみんなが喜んでもらえる大義へ向かう、というのが基本構造ですがその中の仲間というのも、人類だけとは限らなくていいと、言われている気がしました。仲間の役割としては、分業もありますが、自分自身を支えてくれる役割も時には必要になりますその意味では、例えば犬や猫、さらには癒してくれる空間としての自然、それ自体が仲間と捉えてもいいし、これからは、そのように捉えてそしてその人類を超えた仲間で、人類を超えた大義を創っていく。これからのイノベーターリップルモデルには、そんな考えも必要だなと思いました実は我々の仲間は人類を超えて存在しており、彼らを巻き込んだ、仲間との対話や、そして、人類を超えた大いなる大義が必要となる一言で言えば鳥の種の豊かさが幸福度を高めるノベーションそんな話をしています^ ^参考:本: 「風の谷」という希望 残すに値する未来をつくる 電子版 発行日 2025年7月30日   著者 安宅和人  発行所 英治出版株式会社動画で観たい方はこちらhttps://youtu.be/77oyvVuH4ws

10-11
10:15

無用の用ノベーション(1632回)

多孔性金属錯体という、様々な分野に適用可能な発明をされたノーベル平和賞の京都大学理事の北川進さんの言葉に震えました曰く"穴と考えると無用なんですところがその穴に原子、分子を入れ込んでためたり、いろいろ変えたりしていくそう考えると役に立ちますよねこの無用の用というのは、非常に大きな、われわれの原則になってます"ここから私は思いました1、無用のバイアス2、熟成期間3、本質的な価値1、無用のバイアス大企業に埋もれている技術やソリューションを、改めてビジネスアクセラレーションするプログラムなどがあるように見方を変えたり、改めてのタイミングだったり、新たなビジネスモデルや技術と掛け合わせることによって、実は非常に価値のあるものということも、あるのかもしれないなと思いましたそれは、その時点では思いつかなかったけれども、または、技術レベルや時代のニーズが顕在化してなかったなど、さまざまな理由でお蔵入りになっている、そんなことを新たな観点で見直してみる機会を与えるそのためには、無用と思われていたもの、技術やビジネスアイディアを蓄積しておいて、取り出せるようにしておくことで、それまで無用と思われてたバイアスを壊し、いつか日の目を見させるということもとても重要ではないかとも思いました2、熟成期間ジェームスヤングさんの「アイディアの作り方」にもある通り、生まれたアイディアが素晴らしい子供ではないことに気づき、それを忍耐強く手を加えて行く、そうやって少しずつ手を加えて熟成する期間を意識することが大切かとも思いました企業におけるR&D部門の方針として、もっと事業に貢献すべきという短期的な利益を求めることと、もっとコアコンピタンスになる基礎技術を磨く、という二つの方向性が行ったり来たりする、ということがあるかと思いますが一見無用な発見が実は将来すごい花を咲かせることになるということがあるとすれば、研究者のパッションをもとに、今は無用と思われているものを、熟成させていくことも、本当に大切だなあと思いました3、本質的な価値フッサールの本質観取(ほんしつかんしゅ)のお話を以前させて頂きましたが、そこにあるものの本質的な価値は何なのかを改めて見つめてみるということが、とても重要だなと思いましたそのためには、そこにあるものを、何に使えるかよりも先に、そこにあるモノ(ソリューション、技術、ビジネスなど)の本質的な価値は何なのかを、具体例をみんなで話し合いながら、具体と抽象を往復運動させながら、見ていくことも、とても大切な気がしました本当に大切なものは目に見えない、みたいな美しい表現もありますが、実は見えていないことの中に、大切な真実、または、自分たちだけが気づいている真実もあるのかもしれないそんな事を思わせて頂きました一言で言うと無用の用ノベーションそんな話をしています^ ^参考:NHKニュースウォッチ9 2025/10/9 https://www.web.nhk/tv/an/nw9/pl/series-tep-V94JP16WGN

10-10
16:44

たった1人でも可能性を信じてくれるノベーション(1631回)

ルワンダで絵画教室を行なって、その子供の絵を買い取って販売までしている、アーティストの鈴木掌さんの言葉に考えさせられました曰く"今でも、1人2人ずつ、新規参加者が入ってたりするんですけど一発目は正直子供らしい絵で、まあ子供らしい絵なんですよ買い取ってあげた次のワークショップの時に、格段に成長しているこれってすごい自信というか、自己肯定感というか自分は、鈴木掌に、絵を買ってもらったんだみたいなその自信てすごいエネルギーになってアウトプットされるんですよね""人生の中でたった1人でも自分の可能性や才能を100%認めてくれる人がいるだけで、その人って成功できる確率が何10%と跳ね上がると思うんですよだから、そういうきっかけになってくれれば、まず正解かなっていう"ここから私は思いました1、信じることから始める2、信じてくれるから信じられる3、仲間からパッションの火が燃える1、信じることから始めるマネージャーや親の立場的なことになった時に、どうやって育ってもらおう、どうやったら自立までしてもらえるのか、みたいなところは悩むポイントかと思います。その時の一つの答えを頂いた気がしました。まずは、自分が信じることから始めることが、第一歩なのかもしれないなあと思いました。私の両親は、オイタをした時には、めちゃくちゃ怒られましたが、普段はとても自由にさせて頂いた気がします。何を始めるのにも、基本は応援スタンスで、なにかあったら助けてくれる、そんな感じでした学校の先生も、自分は、席にじっと座ってることができない子供だったので、先生の席の横にみんなの方を見ながら授業を受けることにはなりましたが、基本的には笑いながら全面的に受け入れてくれてる感じがしてましたきっと両親も先生も、お前を信じてるよ、と言うメッセージを出してくれていて、そして、自分も知らず知らずにそのメッセージを受け取っていたのかもしれないと思いました2、信じてくれるから信じられるWBCの栗山監督が、黒板に"できるやつはやるな"と言うメッセージを書いて、逆できないなら自分で判断してやれよ、という選手を信じてる、自主性に任せるというメッセージを出していたことを思い出します栗山監督が信じてくれたからこそ、ムネが打ち、大谷さんも大活躍をした、さらには大谷さんは、二刀流で世界一の選手になった、そんなことを考えると誰かが信じてくれたから、自分を信じることができた、そんな鈴木さんのメッセージともとても付合するなあと思いました私の大好きな本のアンダースさんの、"超一流になるには才能か努力か"と言う本で、超一流になるためには、最高の先生、コンフォートゾーンを抜け出す、そして自分に自信を持つ、と言うのがあります特に最後の、自分に自信を持つ、というのは、とても難しいなあと思うのですが、鈴木さんからのメッセージにヒントがあるなと思いました誰かが信じてくれるからこそ、自分に自信を持つことができる。そしてその自信を得た人は、恩送りじゃないですけど、誰かを信じてあげる、そのループが回ることで、みんながイキイキと活躍できる、そんな世界を思い浮かべてしまいました3、仲間からパッションの火が燃えるイノベーターリップルモデルからすると、まずは、自らにパッションが生まれ、そして1人ではできないことに仲間が集い、そしてみんなが喜んでくれる大義を実現する、それがイノベーターによくあるモデルとお話ししてますが実は、パッションに火をつけるのは、自分1人では難しいこともあって、そんな時には、栗山監督のように、ムネや大谷さんに火をつけてくれる、そんな仲間がいるからパッションに火が灯ると言う、順番もあるのかもしれないなと思いましたウォーターフローのように、パッション、仲間、大義の順番ではなく、時には、仲間から始まる、時には大義から始まる、そんなことも、リップルモデルにはあるなあと教えて頂いた気がしましたということで、一言で言えばたった1人でも可能性を信じてくれるノベーションそんな話をしています^ ^参考:NHK キャッチ!世界のトップニュースルワンダの子どもに“生きる自信”を アーティスト・鈴木掌 初回放送日:2025年9月24 https://www.nhk.jp/p/catchsekai/ts/KQ2GPZPJWM/episode/te/Z641G38XQR/

10-09
14:55

ババヤガノベーション(1630回)

2025年に英訳版"The Night of Baba Yaga"により英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門を日本人として初めて受賞した王谷晶さんの"ババヤガの夜"にめちゃくちゃイノベーションを感じました小説丸から"暴力の才能に秀でた新道依子と、不自由な生活を強いられている暴力団組長の娘・内樹尚子。性格も境遇も全く異なる女性二人の連帯を描き、読者の共感を呼んだ話題作"ここから私はイノベーティブなポイントを思いました1、掛け合わせの妙 2、考えさせられる謎 3、不器用な仲間の絆1、掛け合わせの妙 シュンペーターさん曰く、新たなイノベーションは、既存のアイディアの掛け合わせとのことですが、それがより離れていれば離れてるほど、意表をつくイノベーションが生まれると思います"ババヤガの夜"の場合は、優しい女性と暴力という、ある意味対極的とも言えるほど離れた要素を、1人の新道依子という女性に、掛け合わせて同居させたところに、まずはイノベーションの面白さを頂きましたその強さは、圧倒的な強さで、暴力団員の何人もが一瞬で蹴散らされてしまうほどであり、かつ優しさは犬を人質に取られたら何もできなくなるほどの優しさを持っているという、まさに、ギャップ萌え満載の素敵な主人公で、そこからもう目が釘付けにされました2、考えさせられる謎英国の英国推理作家協会賞(ダガー賞)を取られたということ自体、衝撃なのですが、読んでいくうちに、考えさせられる謎がたくさん生まれてくるところも、目を離せなくなる一つの要素だったと思います主人公の新藤依子は、女性にして、圧倒的な強さを持ってるのは、一体何者なのか?また、暴力団長の一見、超お嬢様の内樹尚子とは、どんな人物なのか?などのキャラの立っている登場人物の正体への興味そして、最もトリッキーなのは、時代と人物がよくわからなくなる混乱を生み出す仕掛けづくり、しかしそれは最後にはスッキリさせる伏線の回収が、次から次へとページを捲りたくなる原動力になってましたまた、最後には、とても考えさせられる、または、どう考えたらいいのかが、人によっては別れる作りになっていて、読み終わった後に、誰かと意見交換をしたくなる、そんな余白がある作りが余韻をずっと引きずらさせる仕掛けづくりにもなってるなあと思いました3、不器用な仲間の絆1番私の心に残ったのは、圧倒的な力を持ってしまった女性である新道依子や、暴力団組長のお嬢様として生を受けた内樹尚子、そして、暴力団員の中でも生い立ちが実は複雑な団員など各々どうしようもない中で、それでも懸命に生きてきた、全く別の境遇の人物が、いつしか仲間として心が通じ合って絆が生まれる、そんな物語がめちゃくちゃ感動ポイントでしたイノベーターリップルモデルにおける、パッションから、仲間を作り支え合って、大義を実現していく。そのモデル自身も、仲間が自分と世界を繋ぐ大切な役割になっているので、この仲間との出会い、セレンディピティが、とても大切なメッセージとして込められているような気がして、爽やかで素敵な気持ちをいただきましたということで、めちゃくちゃ一気読みしたこの物語は、タイトルの、ババヤガ(鬼婆)にこめられた、一見馴染めないけど、実はとても深い思想を持つ、そんな存在の素敵な物語に感じました一言で言うとババヤガノベーションそんなことを思いました参考:本: ババヤガの夜  発行日 2023年4月30日  著者 王谷晶  発行所 株式会社河出書房新社参考:小説丸 著者の窓 第4回 ◈ 王谷 晶 『ババヤガの夜』 https://shosetsu-maru.com/interviews/their-window/4

10-08
17:51

成長産業といったものは存在しないノベーション(1629回)

セオドア・レビットさんの「マーケティング近視眼」より、新しい方向性を見つけるやり方について、大切なことを教えて頂きました曰く"成長産業ではなく成長機会""成長産業といったものは存在しない。(中略)あるのは、成長機会を創出し、それを活かすように組織を編成し運営する企業のみである。成長のエスカレーターに乗って安泰だと思い込んでいる産業は、必ず衰退する。すでに消滅したか、その途上にある成長産業の歴史を調べると、急拡大の後に思いがけない衰退が訪れるという自己欺瞞の繰り返しである。"ここから私は思いました1、市場調査の罠2、自らの大義(ミッション)3、ずっけーサービス1、市場調査の罠会社の方向性を決める際に、よく市場調査をして、これからの成長産業を見極めるだったり、起業をしていく際にも同じようにこれからの成長産業を調べるなど行われると思いますそれ自体は良いと思うのですが、それを調べて、じゃあそこにベットするか、という形になってしまうのが、とても勿体無いと感じていましたセオドアさんのとおり、短期的な収益を狙うのであれば、それもいっときはあるかもしれませんが、中長期的なビジネスとして継続していきたいのであれば、それは一つの情報に過ぎないと思います2、自らの大義(ミッション)それよりももっと重要なのは、自らだったり、自らの企業において、どんな価値を作る会社としていこうとしているかを、再定義することが重要だと思いますそれは、成長産業を見ることではなくて、自分たちがこれからどんな価値を社会に提供することで、つまり自らの大義やミッションを何とすることで、新たな展開を生むのか、そこが最も重要なところだと思いましたそのためには、自分たちのパッションの源を、改めて洗い出してみるという作業が必要になると思います会社であれば、社員から、役員まで含めて、我々のパッションの源はどこにあって、仲間と共に、どんな新しい価値を創っていきたいのか、その棚卸から、新たな大義の設定があっても良いかと思いました3、ずっけーサービスその上で、個人であれば、自分だからこそできるサービス、企業であれば自分たちのメンバーだからこそできるサービス個人で言えば、自分の人生の歴史に乗っかってるサービス、企業で言えば、これまで培ってきたコアコンピタンスを活かした展開をしていくそれこそが、他の企業にも負けない、成長機会を作り出していく原動力になるかと思いますずっけーというのは、元NHKで「プロフェッショナル仕事の流儀」のアプリを開発された小国士朗さんの言葉ですが、それこそが特に大企業の闘い方かと思いましたということで、すぐに成長産業にベットするのではなく、自らの成長機会がどこにあって何を目指すのか、それがとても大切だなあと思いました一言でいえば成長産業といったものは存在しないノベーションそんなことを話しています^ ^参考:本: ハーバード・ビジネス・レビューが贈るリーダーを支える365の言葉 2025年8月26日 第1刷発行 編者 ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 訳者 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 発行所 ダイヤモンド社  動画で観たい方はこちらhttps://youtu.be/ufIVxnqjbb4

10-07
12:21

一斉にみんなでノーっていうノーベーション(1628回)

漫画家の西原理恵子から、ガラスの天井を突き破る方法について痺れました曰く"もうそんな会社に入るのやめない?っていうのはやっぱり一番ですよね。 一流大学出て、そのだいたいそういう古い体質の古い会社ですよね。俺ら会社起こしません?そろそろ自分たちで私の周りでも自分らで会社を起こして、 赤ちゃん連れてっていい会社も山ほどあるし一斉にみんなで。ノーっていうしかないですよね。 行かない、まず。これからどんどん女性たち起業しましょうよ。 自分たちの会社を作りましょうよ。 そうやって変えていくのが私一番正しいと思うんですよ。すごいこれよろしくお願いします。"ここから私は思いました1、ノーといっていい2、新しい価値を作り直す3、全世界1世帯あたり一法人化1、ノーといっていい私の大好きな本に"ボールのような言葉"という糸井重里さんの本があるのですが、その中に"なんだか知らないけど、いやんって言っていい"という言葉が大好きです会議の場では、じゃあ対案出してください、みたいなことを言われるのを恐れて、そのままにしちゃうことも多いのですが、その時にこの言葉を思い出しますダニエルカールマンさんの著書:ファストアンドフローの中にある、システム1、システム2という話のように、システム1の直感的に思うことを、後々思うシステム2で論理的に駆逐してできないこととかもある気がしてて先日お話しした京都大学の椛島健治先生のように、最初の違和感が実はとても大切ということを、思い出しましたその直感や違和感は、きっと何か自分の情熱の源に響くことがあったということなので、それを大切に、まずは、ノーと言っていい、ということが大切と思いました2、新しい価値を作り直すハーバード大学・京都大学名誉教授の広中平祐先生の言われるように、誰かに編み物をしてあげたり、庭の手入れをしたり、日々の工夫をして生きている人たちは、みんな創造者であると、いう言葉がとても好きなのですが新しい価値を作る人になるというのは、日々の工夫の延長線上と考えると、ある意味、誰もが小さなイノベーターであり、そしてそれが、イノベーターリップルモデルのように、パッションから始まり、自分だけでできないことを仲間と共に、そしてたくさんの人たちが喜んでくれる大義を実現できたら、新しい価値を生み出してる人になってると思いますそれが、大きくなれば、起業してビジネスになるし、小さければ、お金にはならないかもしれないけど、感謝という名のフィードバックをもらって、生きがいになるなと誰もがそんなことをできるようになれば、西原さんの言われるように、誰にも気兼ねすることなく、ノーと言うことができる、そんな人になりやすくもなるよなあと思いました3、全世界1世帯あたり一法人化そしてその先には、資本家と労働者という関係がなくなるわけではないですが、ある時は労働者、ある時は資本家というような、両方に自由に行き来できるひとになることができればたとえそれが巨大な資本家ではなくても、またさらに会社にしてなくたって、自らが価値を作ることで誰かが喜んでくれる、そんな生きがいを持つこともできるしそして、行けてない資本家の元での労働には、ノーと真っ向から普通にいうことができる世界になったらある意味、牽制が効いた、良い資本家が残っていく、そんな風になったら素敵だなあと思い描いているのが全世界1世帯当たり一法人化と、象徴的に呼んでいる一つの趣旨になるなあと改めて思いましたということで一言で言えば一斉にみんなでノーっていうノーベーションそんな世界を目指したいなと思いました^ ^参考: 最後の講義 漫画家 西原理恵子 2025/10/1(水)NHKEテレ東京 https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-4N7KX1GKN7

10-06
10:05

最下位には最下位のやり方があるノベーション(1627回)

漫画家の西原理恵子さんの、若き日のロックスピリッツに感動しました曰く"最下位は最下位のやり方がある。私は別にトップの芸術家になりたいんじゃない。絵でご飯を食べていく人間になりたいんだって。だったら全然エロ本でオッケーっていうのが、私の考え方でした。""好きなことで、それでお金がもらえれば、その仕事はすごく自分の誇りになって、一生続く仕事になると思うんですよ。"ここから私は思いました1、大好きパッション2、脱出パッション3、行動に誇りが生まれる1、大好きパッション「毎日かあさん」などの毒舌とユーモアで、独自の世界観を持たれた漫画は、唯一無二の存在な西原理恵子さんですが、相当なロックスピリッツを持たれた人生だったんだということに、感動しました武蔵野美術大学に入られて、すぐに戸を閉めた、との表現をされていましたが、もし自分であれば、すごい人たちがいることがわかった時点で、もしかしたら、別の道を探そうとなるかもしれないなあと思いますが西原さんが素晴らしいのは、それでも、絵で生きていく、というスピリッツが全くぶれてないところだなあと思いました情熱の源で言うと、とにかく、絵が大好きで、それで生きていくこと以外は考えられないほどのパッションが炸裂していたのかなと思いましたそして、絵で生きていくためには、何ができるのか、から発想をしていくと言うプロセスが、なかなかできることではないなとも思いましたそれが、最下位には最下位のやり方があると言う、言葉に、ロックなスピリッツとともに、炸裂しているなあと思いました2、脱出パッションそこには、もしかすると、大好きパッションだけではなく、脱出・成長パッションも、かなりつよく影響されてるのかもしれないなあと思いました小さい頃から恵まれていない家庭に育ち、夫もアルコールに蝕まれてしまうという(すみません、お話ではお父様と勘違いしてました)過酷な状況に身をおかれながらも、漫画を描き続けていたということが、そこからの脱出を遂げたいという、パッションもあったのではないかと想像しました脱出パッションは、一見、ネガティブでうちに籠るクローズな感情で、ともすればコンプレックスとも捉えがちな感情ですが、実はそこから抜け出そうという気持ちが芽生えた時に、とてつもない力を発するものだと思いますスティーブ・ジョブズさんやイーロン・マスクさんなどの世界を代表するイノベーターの皆様も、実は脱出パッションから始まってる方々も多いように感じていますだからこそ、西原さんは、ここまで突出されたイノベーターとしての唯一無二の漫画家になられたのかもしれないと思いました3、行動に誇りが生まれる西原さんが素晴らしいのは、絵が大好きで、絵で生きていくということを決めた上で、それで生きていくためにはを考えて、そして、まずはエロ本からやるという、行動に具体的に足を進めたことにあると思いました理屈で考えてしまったり、周りの人に相談して決めようなどと思っているうちは、もしかしたら、第一歩は踏み出せないのかもしれないなあとその時の自分のある意味直感を信じて、まずは、行動を起こしてみる、ということから、新たな未来が見えてくる、そんなこともあるよと、教えて頂いた気がしましたそしてこれは、イノベーターリップルモデルにも沿ってるなあと思いました。つまり、絵を描きたいというパッションに従って、エロ本の出版社という仲間を得て、まずはエロ本大好きな皆様に価値を提供できたその付加価値の見返りとしてお金をもらえた、ということは、パッション、仲間、大義のリップルモデルを一回りさせてことになるなあと思いましたそして、その見返りは、お金でなくても良くて、たとえば感謝の言葉でもいいし、もっといえば、自分として納得感が得られた、ということだけでもいいのかもしれませんいずれにしても、リップルモデルが一回りした、という経験を積むことによって、それがいつしか!自分の自信になり、誇りにつながる、そしてますます、情熱に火が燃え盛る、そんなサイクルが大切なのかもしれないなと思いましたということで、一言で言えば最下位には最下位のやり方があるノベーションそんな話をしています^ ^参考: 最後の講義 漫画家 西原理恵子 2025/10/1(水)NHKEテレ東京 https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-4N7KX1GKN7

10-05
16:31

安心できない環境に身を置いて想像し続けるノベーション(1626回)

俳優の杉咲花さんが、市子、という映画の役をやった際の、気づきに感動しました"監督が心血を注いで、脚本を書かれたことが手に取るように伝わってくる、もう素晴らしい本でものすごく共振したんですけど、実際現場に入ってみると 、脚本に書かれているような表情表現を、あまりうまくできなかったりとか逆に 想像もできなかったようなところに、 なんか感情が動くような瞬間とかが、あったりして。その時に、やっぱり俳優って 自分が演じる役 を誰よりも理解してないといけないんじゃないかって思いでやってきたんですけど。なんか、役をわかるとか。入り込むっていうことって、不可能なんじゃないかなって思って。でも、だからこそ 、安心できない環境に身を置いて、想像し続けるっていうことで、役を知ろうとできるのかなっていうことに気づいた作品でしたね。"ここから私は思いました1、永遠の未完成2、ネガティブケイパビリティ3、コンフォートゾーンを抜ける1、永遠の未完成杉咲花さんの出演するドラマや映画は、完全制覇したいと思えるほど、大好きな俳優なのですが、あの迫真の演技はどこから来ているのか、その本質の一端を見せて頂いた気がしました"役をわかることは不可能かもしれない"との言葉は、それを真摯に追求してきた杉咲さんだからこそ、言える言葉かもそれないなあと思いましたそれはもしかすると、永遠に完成することはない、永遠に満足することはない、と言われてきたダヴィンチのモナリサのように、永遠の未完成だからこそ、更なる挑戦があり、美しさがある、そんな風にも思いました2、ネガティブケイパビリティわからないことをわかった風にやるのと、わからないことをわかっていないと意識しながらやるのでは、全然違うものになると思います杉咲さんは、わかっていないとわかった上で、どうそれに近づけていくのかを最後まで模索し続けるということを言われているのかと思いましたそれは、詩人のジョンキーツさんがいわれている、ネガティブケイパビリティととても付合する考え方かと思いましたイノベーションの世界でも、課題が本当にわかっていないのに、表面的な課題をわかったように解決策を出して、結局使われないものになる、ということが沢山ありますわからないものをわかってないと認識することで、気持ちが悪いけれども時間がかかるけれども、わかろうと追求し続ける、それがリーンに実証し続けるということにつながるのと、似ているなあと思いました3、コンフォートゾーンを抜ける"安心できない環境に身を置いて、想像し続ける"というのは、まさに、コンフォートゾーンを抜け出すことを常日頃からやられているんだなあと思いました「超一流になるためには、努力か才能か」というアンダースさんの本がありますが、その中で言われている超一流になるための一つの秘訣として言われているのが、まさにこの「コンフォートゾーンを抜け出す」ということです決して役を理解することはできないということを理解しながらも、その理解できない環境にネガティブケイパビリティで踏ん張りながら、常日頃できないこと、難題に挑んでいくそんな姿勢を常に実施しているからこそ、杉咲さんのドラマや映画は、観る人たちの心を掴んで離さない、迫力と感動を生んでいるのだなあと改めて思いましたこれは、何らかの道を極めようと真摯に向き合っている人や、世の中にない新しい価値を作ろうともがいている、さまざまなイノベーターのお一人なんだなあとそんなことを思いました一言で言えば安心できない環境に身を置いて想像し続けるノベーションそんな話をしています^ ^参考: あさイチプレミアムトーク 杉咲花2025/10/3(金)NHK総合・東京 https://www.web.nhk/tv/an/asaichi/pl/series-tep-KV93JMQRY8/ep/G5Q531616V

10-04
15:28

気づきのスイッチノベーション(1625回)

明治大学文学部教授の齋藤孝さんの言葉に、新たな気づきを頂きました^ ^"気づきを得られるかどうかは、能力の問題というより、スイッチを入れているかどうかで決まります。常にスイッチを入れている人は、どんな漫画を読んでもテレビドラマを見ても、何かに気づくことができるのです。""私が教鞭を執る明治大学の近くには、いつも行列ができているうどん屋さんがあります。教え子の多くも、そのうどん屋さんに通い詰めています。  漠然とうどんを食べている学生にとっては「いつも混んでいるな」という感覚でしょうが、その学生がうどん屋さんを経営することになれば、とたんにスイッチが入り、行列の理由を知ろうとする意識が芽生えるはずです。"ここから私は思いました1、圧倒的当事者意識2、究極の共感3、パッションの源の逆算1、圧倒的当事者意識ご存知リクルートでとても有名になった言葉ですが、気づきを得るためにも、これがとても重要なんだなあということを教えていただきましたいろんなことに好奇心を持つことで、気づきが増えるという話もあるのですが、最も強烈な意識改革はこれだと思いましたコンサル時代には、よく、「お前、それ自分で使ったのか?」とよく言われましたが、ユーザヒアリングとか、アンケートとかよりも何よりも、自分がユーザーになることで、見えていないことがたくさん見えてくる経験もさせて頂きました斉藤さんがおっしゃるとおり、ラーメン屋さんも私は大好きですが、自分がやると追い詰めれるくらいの状況になった時の気づき量は、100万倍違うと思いましたそういう意味で、新しいサービスを、机上で検討しているのと、実際に行動を起こしてやって見た時の気づき量も計り知れなく違う、だからこそ、一歩踏み出すことが重要、そんなふうにも思いました2、究極の共感お客様がいる際のB2Bビジネスとかですと、とはいえ、そこまで食い込むことができない時もあるかと思いますお客様のお客様になってやって見たのか?!とも言われましたが、エンドユーザーに携わってないお客様への提案もあるので、一概にはいえないことごありますその場合は二つポイントがあるかと思うのですが、一つはデザインシンキングでいうところの共感をどれだけ自分のものにできるかということなのでここでまさに現場100回、三現主義の現場、現物、現人がやはり重要になるということかと思います。なかなかB2Bの会社では、資料をちゃんと作っていかないとお客様に失礼になるみたいなことで、なかなか現場にいかないケースが本当に多いので、むしろそちらの壁を越えることが仕組みとして求められるかと思いますそのやり方もいろいろあるのですが、もう一つ大事なことは、お客様を好きになることかもしれないなあと思いますBCGの秘伝のタレで言われていた"他者への貢献に対する強い想い"というのはまさにそうなのかなと。もちろん仲間への貢献もありますが、お客様をいかに好きになれるかということがあるかなと連続起業家であるユリ・レヴィーンさんがおっしゃっていた'問題に恋する"というのも、とても似ている意味な気がします。そこまで入れ込むからこそ、究極の共感までいけるのかもしれないなあとそして、究極の教官まで行ければ、きっと、気づきも沢山生まれてくるのだろうなあと思いました3、パッションの源の逆算実は、そんなこんなで感じた違和感がなぜ自分に生まれたのか?と、紐解いていくと、実は、自分のパッションの源に気づくことができてくるのかもしれないなと、思いましたなぜそんなに、気になって、気づきが沢山生まれてしまったのか?!そこには、自らのパッションの源をふるわす何かが、あったからに違いないと考えてそれがいつも自分で意識しているパッションの源であれば、それはそれで改めて意識できますし、もし、自分でも思いがけず熱くなってしまった、なんてことがあった時はチャンス到来ですそこにも、実は、忘れていた自らのパッションの源があるのかもしれない、と意識し始めると、新たに広がる世界があるかもしれないなあとも思いましたということで、一言で言えば気づきのスイッチノベーション(1625回)そんな話をしています^ ^参考:本: 「気づき」の快感 令和6年11月発行 著者 齋藤孝  発行所 株式会社幻冬舎

10-03
19:46

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