「遠藤航の起用は誤りだった「決勝点を許す結果になった」と批判される」　　プレミアリーグのリバプールは、直近の公式戦で3連敗を喫している。アルネ・スロット監督の下で攻撃的な戦いを続けてきたが、終盤の試合運びの甘さが課題として浮き彫りになった。　リバプールは、9月28日に行われたクリスタル・パレス戦（1-2）、10月1日のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）でのガラタサライ戦（0-1）に続き、5日のチェルシー戦（1-2）でも同様の展開で勝ち点を落としている。　UKメディア『Mirror』によると、元リバプールDFジェイミー・キャラガー氏（2013年引退）は、リバプールの試合運びに強い不満を示し、チェルシー戦におけるスロット監督の采配を問題視した。　キャラガー氏は、1-2で敗れたこの試合でリバプールに所属する日本代表MF遠藤航の投入が誤った判断だったと指摘し、「その結果、リバプールは95分に決勝点を許すことになった」と批判している。　同メディアによると、キャラガー氏は、「ここ2試合で最も腹立たしいのは、試合が終始エンド・トゥ・エンドの展開になっていることだ」と述べ、特にパレス戦での対応を例に挙げた。　同氏は「前半に押し込まれて1-1になった状況では、勝ち点1を持ち帰るべきだった」と語り、チェルシー戦についても「1-1に追いついた段階で、本来優勝を狙うチームなら勝ち切るべきだったが、リバプールは全く試合をコントロールできていなかった」と分析した。　さらにキャラガー氏は、スロット監督が遠藤を投入した場面について、「引き分けを意識した采配のはずが、選手たちは誰も守備に戻らず、ただ走り回っていた」と指摘。「優勝経験のあるベテランが揃いながら状況を理解していなかった」として、チーム全体の判断力を疑問視した。　一方、スロット監督は試合後、カタールメディア『beIN Sports』のインタビューでこの交代について説明した。遠藤は86分にMFアレクシス・マカリスターと交代で出場。同監督は「終盤はオープンな展開で、もう少し試合を落ち着かせる必要があった。遠藤の投入は守備的すぎるものではなく、むしろ攻撃を継続するためのものだった」と述べ、自身の判断を擁護した。