ハンティングゾーン・ノベーション(1667回)
Description
麻生要一さんの、書籍:新規事業の経営論より、ハンティングゾーン(『コーポレート・エクスプローラー新規事業の探索と組織変革をリードし、「両利きの経営」を実現する4つの原則』(アンドリュー・J・M・ビンズ、チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン著、加藤今日子訳、英治出版)のお話を教えていただき、めちゃくちゃ勉強になりました。
ハンティングゾーンとは
”主に探索的な活動(Exploration)において、新規事業やイノベーションを生み出すために企業が重点的に狙うべき事業領域や市場セグメントのこと。
「社会全体の潮流」「自社の資産または優位性」「顧客を惹きつける課題」「市場魅力度」の4つが重なるところと定義される。
企業にとって戦略上意味を持つ領域をテーマ設定することで、その領域内におさまり、かつ社員の内発的動機から生まれる新規事業の創出を促すための枠組みです。”とのこと
ここから私は思いました
1、自分軸と他人軸
2、ずっけーサービス
3、経営コミットメント
1、自分軸と他人軸
ハンティングゾーンというネーミング、めちゃくちゃ素敵だなあと思いました。
会社全体としては、中計、事業部などではキックオフなどの際に、ある意味定めていることを、新たな狩の場としてどのフィールドにどんな武器を持って狩に行こうとするのか?ということを明確にしておくということかと思いました
そして、それはあくまでも、他人軸の部分であって、イノベーションは、あくまでも自分軸がとても大切になるので、その交わりをいかに意識させるか、または、いかに創発するか、と言うことが大切になるのかもしれないなと思いました
2、ずっけーサービス
ハンティングゾーンを決めると良いのは、ずっけーサービスを創るうえでの、ヒントになる点もめちゃくちゃ良いと思いました
特に大企業においては、なんのノウハウもない全く新規のサービスを立ち上げることもあっても良いかと思いますが、ベンチャー企業と対抗していくためには、自らの資産やコアコンピタンスを、活かすサービスをやっていくことが、成功確率が高まるからです
ずっけーサービスとは、元NHKで「プロフェッショナル仕事の流儀」のアプリを開発された小国士朗の言葉ですが、それは他では絶対できないので、ズルイよねーというのを、可愛くした表現かなと思ってますが
言い得て妙で、そんなサービスを作ることこそが大企業が、新規ビジネスで何卒よろしくお願い致します勝ち残っていくことかなと思ってます
3、経営コミットメント
もう一点、すごくいいなと思ったのは、ハンティングゾーンのサービスを作ることで、経営からのコミットメントをもらえる可能性が高まる、ということです。
ハンティングゾーンは、ある意味、幹部が設定しているようなモノなので、その意図に即した新たなサービスであれば、最もハードルが高い、幹部の決裁の壁を打ち破ることができる思いました
新規ビジネスは、最初に上司に相談してはいけない、という冗談めいた定説があるように、リスクヘッジをする人にリスクの高い話を持っていくということは、なかなか壁が高くなりますが
その中でも、ここは攻めたい、というところに合致したソリューションを出すことで、幹部からの応援をもらえるというのは、ヒトモノカネがつけられる可能性が俄然高まるので、イノベーションを促進してくれる重要かつ大きな力になると思いました
新規プロジェクトを進める上での、一つの鍵として、誰か経営幹部を仲間にしておく、ということも、とても大切な要素になります。ハンティングゾーンであることは、それの助けになるようなとも思いました
ということで、一言で言えば
ハンティングゾーン・ノベーション
そんな話をしています
参考: 本:新規事業の経営論 100億円超の事業をつくる18のシステム
電子版発行日 2025年11月11日 Ver. 1.0 著者 麻生要一 発行所 東洋経済新報社
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