「アーセナルが約199億円評価のFWを注視、リバプールもサラーの後継候補として注目」　　プレミアリーグのボーンマスに所属するFWアントワーヌ・セメニョが、今2025/26シーズン序盤から際立った活躍を見せている。リーグで7試合に出場6ゴール3アシストを記録し、力強い突破と鋭い決定力で相手守備を翻弄。昨2024/25シーズン終盤の好調をそのまま維持し、チームの攻撃を支える中心的な存在となった。同クラブのアンドニ・イラオラ監督の戦術においても欠かせないアタッカーとして位置づけられている。　UKメディア『EPL Index』によると、アーセナルとリバプールがセメニョの動向を注視しているという。ボーンマスは同選手の移籍金を約1億ポンド（約199億円）と見積もっており、この金額での交渉が前提となる見通しだ。　特にリバプールはFWモハメド・サラーのキャリア終盤を見据え、前線の再編を進めている中でセメニョの多様性に注目。アルネ・スロット監督は献身的な守備や状況に応じた柔軟なプレーを重視しており、セメニョのプレースタイルはそのチーム哲学に合致するとみられている。　一方、アーセナルは慎重な姿勢を取っていると同メディアは伝えている。ミケル・アルテタ監督はセメニョの能力を評価しつつも、FWブカヨ・サカが絶好調で、若手のMFマックス・ダウマンやMFイーサン・ヌワネリの成長も顕著なため、新たなウイング補強の必要性には疑問があるという。さらに、1億ポンドという高額な評価額も、アーセナルの給与・移籍金構造からすれば容易に動ける水準ではないようだ。　ボーンマスの主力へと成長を果たしたセメニョ、今シーズンのパフォーマンスを維持できれば、同選手の市場価値はさらに上昇するかもしれない。