#289 業界との関わり方【2022/03/24】業界との関わり方をプロレスを通じて考察
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#289 業界との関わり方【2022/03/24】業界との関わり方をプロレスを通じて考察
業界への苦言、提言は業界に熱意と愛情がない人はやってはいけません。それは税理士業であれ、プロレスであれ、同じことです。
マイナンバーに関するキツイ投稿も個人をおとしめるのが目的ではなく、業界全体を考えてのことでした。TAXMANIA 55は、少なくとも、業界に対する愛情と熱意は持っています。法令遵守は税理士の基本、業務の効率化と称して法的手続きをないがしろにすることは絶対に許されません。
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この記事は2010年4月5日に執筆、井上譲二への嫌悪感は未だに変わりません。
井上譲二著『プロレス「暗黒」の10年 ー検証・「歴史的失速」はなぜ起きたのか―』(宝島社)を読んだ。
井上譲二は週刊ファイトのプロレス記者として米国に常駐、まだ見ぬ強豪レスラーや未知の黄金テリトリーを次々に日本に紹介した人物である。その井上譲二がここ10年で急速に失速してしまったプロレスについて語っている。
TAXMANIA 55は第一次UWFが発足した頃、「プロレスに真剣勝負論を持ち込むと膠着状態に陥り、スペクテイター・スポーツとして成立しないのではないか」と井上譲二に直接聞いてみたことがあった。
井上譲二氏は講演を終えたばかりということもあってか非常に不機嫌であり、TAXMANIA 55の質問に真面目に答えようとしなかった。あれから、20数年が過ぎた。
井上譲二が最初に挙げるのが20万部も売れたというミスター高橋の暴露本である。元新日本プロレスのメイン・レフリー、ミスター高橋がプロレスの仕組みを暴露し、プロレス・マスコミがそれを黙殺したことに大きな原因があるという。確かに、新日本プロレスの元幹部が記述しただけに信憑性は極めて高く、仕組みがあることに薄々気が付いていたファンの多くが白けてしまい、プライド、K-1等の総合格闘技に流れたことは確かであろう。
井上譲二が次に挙げるのが新日本プロレスのエース、永田裕志の総合格闘技における二度の惨敗である。永田裕志はヒョ―ドル、ミルコの二人に良いところなく一方的に敗れ、「プロレスラーは弱い」という印象を世間一般に与えてしまった。中西、ケンド―・カシンも同様に敗れた。このことは、暴露本の記述とも深く関係していて、プロレスラーは総合格闘技に準備なく出て惨敗し、プロレスの価値を自ら大きく下げてしまったのである。
井上譲二も指摘しているが、アントニオ猪木は総合格闘技のトップの実力を過小評価し、自分の弟子達の強さを過信していたのだろう。猪木自身が現役の頃は、総合格闘技は未成熟なマイナー分野であり、総合格闘技の選手は空手、ボクシング、アマレスをベースにした、いわば、アマチュアのパートタイマーであった。こういう覚悟のかけらもないような選手達に喧嘩のプロともいうべきプロレスラーが負けるはずもなかったのであり、リングに上がれば赤子の手を捻るようにプロレスラーに関節技を極められてしまっていた。
ところが、今の総合格闘技の選手はパンチの、キックの、そして何よりも関節技のエキスパートである。相手がサンボや柔術の関節技を掛けてくることを想定しながら、超一流のプロボクサーやキックボクサーと同等の強烈なパンチやキックを繰り出してくる。総合格闘技のルールも成熟していて、喧嘩慣れしたプロレスラーがルールの隙を突くようなことも難しい。アマレスの強固なベースのある新日本プロレスの矢野通選手でさえ、「(プロレスを休んで)1年以上総合格闘技に専念しないと、とても勝てませんよ」と語っていた。
つまり、ルールも技術も成熟して一つのジャンルを確立していた総合格闘技のリングに、何の準備もしないで新日本のプロレスラーを上がらせるというアントニオ猪木の方針自体に無理があったのであり、永田裕志らが弱いわけでも何でもなかった。猪木は総合格闘技のマーケットの成熟度に気がつかず、そのトップ選手の強さを過小評価してしまっていた。プロボクシングのチャンピオンにボクシングの素人がボクシングルールで準備をしないで上がり、滅多打ちにされたのと同じことなのだ。
古いファンはアントニオ猪木の偉大さを知り尽くしている。しかしながら、猪木の総合格闘技へ中途半端に関わるという致命的な失敗は、プロレス人気を著しく衰退させてしまった。
プロレス人気の回復には長い時間がかかるだろう。プロレス村の住人であり、プロレス村の世界から一歩も外に出ようとしなかった井上譲二氏が、このような一種の暴露本をあたり前のように書いている。このことも、プロレスを更に衰退させる原因になっていることを考えると、実にさびしい、空しい気持ちにさせられる。
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