「チェルシーが日本代表GK鈴木彩艶に関心、次戦スカウト派遣の可能性、ミランも注視」　　セリエAのパルマの正GKとして定位置を確保している日本代表のGK鈴木彩艶が、イタリア国内外の複数クラブから注目を集めているようだ。若手ながらも、鈴木の高い安定感と反射能力を兼ね備えた守備が評価されており、移籍市場での動向が注目される存在となっている。　インドメディア『The Hard Tackle』によると、プレミアリーグのチェルシーが鈴木に強い関心を示しており、近日中にスカウトを派遣する可能性があるという。チェルシーは若手有望株の発掘と育成に積極的であり、現在セリエAでプレーする鈴木を有力な補強候補としてリストアップしている。同メディアは、チェルシーが10月25日に行われるコモ戦で鈴木のパフォーマンスを視察する可能性が高いと報じた。　鈴木はベルギー1部のシント＝トロイデンでの活躍を経て、2024年に800万ユーロ（約14億円）の移籍金でパルマに加入。移籍後は順調に出場機会を重ね、これまで46試合に出場して11試合でクリーンシートを記録している。　鈴木は今2025/26シーズンも高水準のパフォーマンスを維持しており、ここまで9試合で9失点、3度の完封を達成している。安定したセービング能力と試合終盤まで集中力を保つ姿勢が評価を高めており、チームの守備を支える存在となっている。　また、同メディアによると、セリエAのミランもGKマイク・メニャンの退団を想定して鈴木の動向を注視しており、19日のジェノア戦（0-0）でスカウトを派遣していたと伝えている。この試合で鈴木は4本の決定的なセーブを披露し、アディショナルタイムにはPKを阻止して評価をさらに高めた。　一方、チェルシーは現GK陣の不安定なパフォーマンスに課題を抱えており、長期的に信頼できる正守護神の確保を模索している。鈴木はチェルシーの将来的なプロジェクトに適した人材と見なされており、コモ戦での視察を経て正式な動きに発展する可能性もあると同メディアは指摘。　ただし、鈴木は正GKの座が保証されるクラブでなければ移籍を望まないとも伝えられており、獲得競争は容易ではない。パルマは800万ユーロで鈴木を獲得したが、現在その市場価値は少なくとも3倍に達しており、移籍が実現すればクラブに大きな利益をもたらすことになるだろう。