読書はマインドフルネス・ノベーション(1691回)
Description
お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教の毛内拡(もうないひろむ)さんから、創造性の光と影の部分を教えて頂いた気がしました
曰く
"このDMNが活性化しているとき、私たちは特定のテーマや目的もなく思考があちこちにさまよってしまうことがあります。このような状態は「マインドワンダリング(心のさまよい)」と呼ばれます。"
"しかし、このDMNも、使い方を間違えると厄介なことになります。マインドワンダリングには創造性や問題解決能力を促すというポジティブな役割もありますが、DMNが過剰に働くと、思考がネガティブな方向に向かい、過去の後悔や将来の不安がぐるぐると渦巻いてくる、いわゆる「反芻思考」を引き起こします。"
"つまり、読書とは、脳の運転モードを切り替え、DMNの暴走(反芻思考)を止め、脳をクールダウンさせてくれるのです。これは、心を落ち着かせるマインドフルネス瞑想とも非常によく似た効果と言えるでしょう。"
※DMN(デフォルトモードネットワーク)
ここから私は思いました
1、創造性と反芻性のトレードオフ
2、マインドフルネスとしての読書
3、考えない時間の管理の重要性
1、創造性と反芻性のトレードオフ
DMN(デフォルトモードネットワーク)は、散歩をしたりアートを見に行ったり、ある意味、一生懸命何かについて考えている以外の時間にこそ、脳が活性化して、これまでのアイデアなどが新たに結びついて創造性を促す、良い面を見ていましたが
実はそれによって、悪いことを繰り返し考えてしまう、思考の反芻性を促してしまうと言う影響があると言うことに、衝撃を受けました
私は小学生の頃は、遠足に行く日や運動会の前の日になると決まって、楽しみになりすぎて、嘔吐が始まり、点滴をするとすぐに治る、自家中毒に悩まされてましたが、これも思考の反芻性が働いていたのかもしれないなあと思いました
2、マインドフルネスとしての読書
読書が頭の冷却装置として、反芻活動を抑制してくれると言うお話は、とても参考になりました。マインドフルネスと同じ効果を持つと言うのは、なかなかマインドフルネスを実施するきっかけがなかった私にとっても、読書でそれが体験できるならとても手軽だなあと思いました
私がサラリーマン時代に、めちゃくちゃ忙しかった時期に、朝早く会社の近くのスタバに行って、上橋菜穂子さんの小説を、ほんの少しでも必ず読んでから出社するというルーチンをしていたことを思い出しました
上橋さんの小説は、自然の描写がとても美しくて、読んでるだけで、森の中にいるような、動物たちと戯れているような、とても安らいだ気持ちにしてくれたことを思い出します
人によってどんな本が自分のマインドフルネスを効果的に発揮してくれるのかが違うと思います。みんなでそんな話をしてみても、面白いなあと思いました
3、考えない時間の管理の重要性
DMNは、創造性を発揮することにも、逆に頭がぐるぐるしてしまう反芻性を引き起こすことにも、両方の可能性があるということを、知っておくことはとても大事と思いました
さらには、DMNは、ある意味、自分としては、何も考えていない状態、空白の状態をいかに作り出すかということが、大切と思っていましたが
実は、その空白の時間、無意識の管理については、これは意識のある時によく意識しておく必要があるのだなあと、今回、改めて気付かされました
ということで一言で言えば
読書はマインドフルネス・ノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本: 読書する脳 2025年11月15日 初版第1刷発行 2025年12月1日 電子第1版発行 著者:毛内 拡 発行所:SBクリエイティブ株式会社























