「日本代表の上田綺世が語ったフェイエノールトの補強計画」　　オランダ1部・エールディビジのフェイエノールトは、今2025/26シーズン、リーグ戦で高い攻撃力を発揮している。チームの総ゴール数は27に達し、そのうち半数近くを同クラブに所属する日本代表のFW上田綺世が決めている。　2023年夏にベルギー1部セルクル・ブルッヘから移籍金800万ユーロ（約14億円）で加入した上田は、当初は結果を残せず失敗補強と見なされていたが、現在はチームの中心として存在感を示している。　上田はオランダメディア『Voetbal International』の取材で、自身の立場とクラブの補強計画について言及した。　上田は「新しいストライカーが来ても、自分の目標は変わらない」と述べ、競争を恐れず、自らの成長に集中する姿勢を強調した。さらに「誰が来ても自分のやることは同じ。もっと上手くなりたいし、プレーを高めたい」と続け、チーム内の立場に左右されずに努力を続ける信念を明確にした。上田は周囲の注目にも動じず、「プレッシャーは感じなかった」と語り、精神的な強さを見せた。　フェイエノールトは前線強化を目的に新たなストライカーの獲得を今2025年夏に模索していた。トルコ1部ギョズテペのFWロムロは理想的候補とされたが、高額な移籍金が障害となり、最終的にブンデスリーガのRBライプツィヒへ移籍した。　さらに複数の選手も有力候補に挙がっていた。特にセリエAのアタランタ所属で、現在はトルコ1部ベシクタシュにローン移籍中のFWエル・ビラル・トゥーレは、フェイエノールト行きに近づいたものの、ベシクタシュの好条件を選び、イスタンブールへ向かった。　フェイエノールトは昨2024/25シーズンにFWサンティアゴ・ヒメネスをセリエAのミランへ高額で放出した後、前線の再編を迫られていた。しかし最終的にクラブは上田に信頼を託し、その判断が今シーズンここまでのチームと上田自身の得点力向上へと直結した。