【本紹介ラジオ#2】著:山口周『武器になる哲学』から「ブリコラージュ」を紹介してみた。【READ/READ/READ】
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こんにちは、かぎやんです。今回のラジオでは、山口周さんの著書『武器になる哲学』を紹介していきます。
この本は哲学を実生活、特にビジネスの中で「武器」として活かせる哲学思想を教えてくれる一冊です。
そもそも「哲学」と言う分野はハードルが高いと感じられる人は多いと思います。『なんだか難しそう…』『自分には関係ない世界の話だな』と思う方もいるかもしれません。
でも実は我々の身近にもさまざまな「哲学」が存在し、人々は無意識に
それを使って判断・思考しているのです。実はみんな「哲学者」なのです。
今回はそんな哲学的思考の中でも【ブリコラージュ】にフォーカスを当ててトークをしています。
ブリコラージュ(Bricolage)とは、フランス語の「繕う(bricoler)」が基にあり、転じて「寄せ集めて自分で作る」のように意訳されます。
つまり「ブリコラージュ」は計画やデザインをもとに物を作る「設計」とは違って、その場にあるものを集めて、それらを使って何が作れるか考えながら、試行錯誤して新しいものを作る方法のことです。
「その場のものでなんとかする」みたいな考えでとりあえずは大丈夫です。
たとえば、冷蔵庫に残っている材料だけで料理を作るとき、レシピがなくても「これとこれを混ぜたら美味しくなりそう」と工夫して作ることがあります。有り合わせで創作した料理、これはブリコラージュの一例です。
ちなみに私は昨日の晩にどうしてもポテトチップスが食べたくなったので、
冷凍保存していた鶏皮を解凍し、塩胡椒を振ってレンジでチンして鶏皮チップスを作りました。ブリコラージュですね。
たとえば、夏休みの工作を思い出してみてください。
これは私の実体験になりますが、夏休み最終日、溜まりに溜まった宿題を消化中に「あ、自由工作やってない!」と気づいてしまいました。
その時点で何を作るかも決めていないので、とりあえずは家の中で要らなそうなものを探します。
ティッシュの箱や割り箸、空のペットボトル、クッキーの空き缶、etc…
そこそこの量を集めた私は、そのゴミ山をじっくり「観察」しました。
材料を見ていると、「この箱は重ねられないかな」「ペットボトルってロケットエンジンみたいだな」「円盤上の空き缶の蓋はUFOに見える」「割り箸はアンテナにできるかも」と考えながら作っていくことができ、最終的に銀スプレーで仕上げて立派な宇宙船が完成しました。
このように、必ずしも最初から計画や設計図がなくてもその場で手に入る材料を使って工夫しながら形を作るやり方が、「ブリコラージュ」の考え方です。
この『武器になる哲学』の中には、エジソンの蓄音機やライト兄弟の飛行機など、人類の発展に大きく貢献した発明について記述されており、それらは意図しないところで大きな成功を納めています。
目的を設定し、それをまっすぐに実行すること自体は良いことですが、それに執着しすぎると、それは創造力の欠如となってしまうのかもしれません。大切なのは、目的に到達する過程で得たものを、どのように活用するかを考えることです。
イノベーションとは設計の外側から突如として振ってくるものなのです。
想像を超えたサービスや商品を作るためにも、今持っている材料を今一度じっくりと「観察」してみませんか?
『武器になる哲学』は、哲学を単なる知識ではなく、私たちの人生を豊かにし、仕事をより良いものにするための「武器」として使う方法を教えてくれる本です。哲学を学ぶことが、あなたの未来を切り開く鍵になるかもしれません。ぜひ、この本を手に取って、哲学を自分の武器にしてみてください。
それではまた次回!
かぎやんでした〜