「元横浜FMの指揮官がセルティックのライバル、レンジャーズ監督に就任発表間近か」　　今2025/26シーズンのスコティッシュ・プレミアシップで不振にあえぐレンジャーズが、新監督の選定を進めているようだ。クラブは現在、J1の前横浜F・マリノス指揮官（2021-2023）であるケビン・マスカット監督（上海海港）を最有力候補として交渉を続けており、指揮官就任の発表が目前に迫っていると伝えられている。　UKメディア『TEAMtalk』によると、マスカット監督はレンジャーズ首脳陣との会談で攻撃的な戦術哲学と豊富な指導実績を高く評価されており、次期指揮官の最有力候補に浮上しているという。同監督はAリーグ・メンのメルボルン・ビクトリーでリーグ制覇、横浜F・マリノスでJ1リーグ優勝を達成した実績を持ち、ダイナミックなサッカーと選手育成を重視する方針が、レンジャーズが掲げるビジョンとも合致しているという。　また、同メディアによると、マスカット監督はクラブのアメリカ人オーナーとも会談を行ったようで、契約合意は近いとも伝えられている。　一方で、前シェフィールド・ウェンズデイ（イングランド2部）のダニー・レール監督も依然として、レンジャーズの次期監督候補に残っているとも伝えられている。36歳のドイツ人指導者である同監督はエネルギッシュな指導スタイルと戦術的な洞察力が評価されている。しかし、関係者の間ではマスカット監督の経験が、就任決定のポイントになるとの見方がある。　また、様々なメディアでレンジャーズの次期指揮官候補として名前の挙がったスティーブン・ジェラード監督は交渉を打ち切り、現在は候補から外れているようだ。　レンジャーズは2025/26シーズン序盤、リーグ戦で8位に沈み、UEFAヨーロッパリーグでも開幕2連敗を喫しており、クラブの再建に向けた正確な人選が求められている。マスカット監督の就任が決まれば、セルティックの宿敵であるレンジャーズに新たな指導体制が誕生することになり、日本でも高い注目を集めるかもしれない。