タイ代表の石井正忠監督が電撃解任。協会は勝率53%の成績不振を強調
Update: 2025-10-22
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「タイ代表の石井正忠監督が電撃解任。協会は勝率53%の成績不振を強調」 タイサッカー協会(FAT)は10月21日午後、石井正忠監督の解任を発表した。今回の決定は、技術委員会による評価と判断に基づいたもので、同日にはチャンウィット・パラシービン副会長をはじめとする技術委員会が石井監督と会談し、直接契約解除を伝えたという。 FATはタイサッカーに対する石井監督の長年の貢献に感謝を示しつつも「石井監督はタイ代表にポジティブな変化をもたらしたが、仕事の方向性や発展戦略は現状適切とは言えない。就任後、タイ代表のパフォーマンスは協会の期待に応えるものではなく、戦績は30戦16勝と勝率53%という結果だ」と説明し、成績不振による解任であることを強調した。後任については11月のFIFAデイズまでに選考し、できるだけ早く発表するとしている。 石井監督率いるタイ代表は、10月に行われたアジアカップ最終予選・グループDの試合で、チャイニーズ・タイペイ(台湾)代表に2-0、6-1と2連勝を収め、通算3勝1敗と好成績を残していた。首位トルクメニスタン代表と勝ち点9で並ぶ状況にあったが、協会の期待を満たすには至らなかったようだ。 かつてJ1鹿島アントラーズを指揮してJリーグ王者に導いた石井監督は、2019年末にタイに渡りサムットプラカーン・シティ(タイ1部)の監督に就任。その後、2021年に同1部の強豪ブリーラム・ユナイテッドを率いて、2年連続の3冠(タイリーグ、タイFAカップ、タイリーグカップ)という偉業を達成している。 タイリーグでの実績が高く評価されたほか、FAT会長ヌアンパン・ラムサム氏(通称マダム・パン)の強力な後ろ盾もあり、2023年11月にタイ代表監督に就任したが、ASEAN三菱電機カップ2024決勝で宿敵ベトナムに敗れるなどビッグタイトルを逃した。優勝を義務付けられたキングスカップ2025でも決勝戦でイラクに敗れ(0-1)2連覇を逃すなど、国内では解任を求めるが高まっていた。 タイ代表ではここ数年、男子A代表を石井正忠監督、男子U-23代表を西ヶ谷隆之監督、女子A代表を池田太監督が率いていたが、いずれも結果が残せず契約解除され、日本人指導体制は一区切りを迎えることになった。
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