「バルセロナの驚くべき未払い移籍金約275億円が判明、バイエルンやリーズなどへ」　　ラ・リーガの強豪バルセロナが、依然として深刻な財政状況に直面しているようだ。同クラブが会員総会に提出した最新の財務報告書によれば、ここ数年続く経済的危機は収束の兆しを見せておらず、支出構造の歪みが改めて浮き彫りとなった。　UKメディア『Daily Mail』によると、バルセロナが抱える未払い移籍金は総額1億5900万ユーロ（約275億円）に上り、そのうち1億4000万ユーロ（約243億円）を今2025/26シーズン終了までに支払う必要があるという。この金額は、昨2024/25シーズンに同項目で支払期限を迎えていた4500万ユーロ（約78億円）を大幅に上回っており、資金繰りの厳しさが増していることを示している。　未払いの多くは、2022年夏に行われた3選手の大型補強によるものとされる。バルセロナは当時、FWロベルト・レバンドフスキ、MFラフィーニャ、DFジュール・クンデの獲得に総額1億5000万ユーロ（約261億円）を投じたが、報告によれば3年を経た現在も支払いは半分以下しか完了していない。　内訳として、ラフィーニャの獲得に伴うプレミアリーグのリーズ・ユナイテッドへの未払いが4200万ユーロ（約73億円）、クンデの移籍に関するラ・リーガのセビージャへの未払いが2500万ユーロ（約43億円）、そしてレバンドフスキの移籍に関するブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンへの支払い残が1000万ユーロ（約17億円）となっている。　さらに、MFダニ・オルモの獲得に伴うブンデスリーガのRBライプツィヒへの未払い1800万ユーロ（約31億円）や、FWフェラン・トーレスの移籍に関連するマンチェスター・シティへの未払い1350万ユーロ（約23億円）となっている。　加えて、昨2024年にFWビトール・ロッキをブラジル1部のパルメイラスへ売却したにもかかわらず、バルセロナは2022年に同選手をブラジル2部のアトレチコ・パラナエンセから獲得した際の移籍金1700万ユーロ（約30億円）の支払いも完了していない。