「「ああいう“事故”のような形にも」名古屋の長谷川健太監督が横浜FC戦後に…」　　J1第34節で名古屋グランパスは横浜FCと10月18日に対戦し、2-2で引き分けた。前半20分に横浜のFW櫻川ソロモンに先制点を許した名古屋だったが、後半71分にMF稲垣祥のPKで同点に追いつくと、80分にはDF佐藤瑶大がこぼれ球を押し込み逆転。　しかし試合終了間際の90＋4分、横浜のDF細井響のロングスローからDF伊藤槙人に決められ、勝利目前で勝点3を逃した。名古屋の勝点は40で、18位（20位中）、横浜FCとの差は前節と変わらず8のまま。残り4試合となる中で、苦しい状況が続いている。　Jリーグ公式サイトによると、試合後に名古屋の長谷川健太監督は「一度は逆転して、当然勝ちたかった試合なんですけどね。最後風下の中で、細井のロングスローがあれだけ続いてしまうと、やっぱりああいう“事故”のような形にもなりかねないと思いますし、追いつかれてしまったのは、しょうがなかったかなというふうに思っています」と語り、終盤の失点を冷静に受け止めた。　名古屋は序盤から主導権を握り、セットプレーからチャンスを重ねたものの、VARの介入で得点が取り消されるなど流れをつかみきれなかった。前半にはFWマテウス・カストロが負傷交代するアクシデントも発生。それでも後半は風下の状況を踏まえ、地上戦でつなぐ戦い方へ切り替えた。名古屋の選手たちは長谷川監督の指示を体現し、逆転に成功するなど、試合中に一定の対応力を示した。　長谷川監督は「状況的にはまだ変わらない」と現状を見据え、残り4試合での巻き返しに意欲を示した。25日に開催される次節ホームでのガンバ大阪戦では、確実に勝点3を積み上げる戦いが求められる。