「町田ゼルビアのデュークとアルビレックス新潟のゲリア、移籍を検討せざるを得ない」　　Jリーグが2026年から新たなシーズン制へ移行することにより、選手たちのキャリア設計に大きな影響が及び始めているようだ。従来の年間開催方式から、欧州主要リーグやアジアチャンピオンズリーグ・エリートと同様の8月開幕・翌年5月終了制へと変更されることで、リーグの国際的な整合性は高まる一方、移行期には長期間の中断が生じる。　このスケジュール変更が、日本を拠点とする一部の海外選手に新たな選択を迫っているのかもしれない。　J1町田ゼルビア所属のオーストラリア代表FWミッチェル・デュークと、J1アルビレックス新潟所属の同代表DFジェイソン・ゲリアは、大手メディア『ESPN』の取材に対し、今2025シーズン終了後から来2026/27シーズン開幕までの間に発生する空白期間中に、短期移籍を検討せざるを得ないと語った。　両選手は、Jリーグが導入する移行措置「2026スペシャルシーズン」で特別大会が行われることを理解しつつも、代表争いを続けるためには、より実戦的な環境が必要だと考えている。　デュークは、キャリアの大半を国外で過ごしてきたが、長期的には日本でのプレーを希望している。それでも2026FIFAワールドカップ（W杯）を見据え、5か月に及ぶ中断期間中は他国でのプレー機会を探る意向を示した。　同メディアによると、デュークは「1月から5月はW杯へ向けて非常に重要な時期であり、定期的に試合に出場できる環境を確保したい」と語り、Aリーグ・メン復帰の可能性にも言及した。　一方のゲリアも、自身とデュークの立場について「代表に残るためには常に競争の中に身を置き、挑戦を続けることが重要だ」と述べ、特別大会では十分な実戦感覚を維持できない可能性を懸念した。　ゲリアは、最適な環境を選びコンディションを保つことが、W杯メンバー入りの鍵になると強調している。　また、デュークはAリーグへの短期復帰について「代表選考に有利であれば選択肢になり得る」と述べた一方で、「最終的には日本に戻ることになると思っているがね」と話し、日本でのプレー継続への意欲も示している。