Discover名古屋ではたらく社長のITニュースポッドキャストEp.741 AccentureとOpenAIが描く「AI精製所」──企業AIは“実験”から“実戦”のフェーズへ(2025年12月4日配信)
Ep.741 AccentureとOpenAIが描く「AI精製所」──企業AIは“実験”から“実戦”のフェーズへ(2025年12月4日配信)

Ep.741 AccentureとOpenAIが描く「AI精製所」──企業AIは“実験”から“実戦”のフェーズへ(2025年12月4日配信)

Update: 2025-12-03
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本日は、世界最大級のコンサルティングファームAccentureと、生成AIの王者OpenAIが手を組んで推進している、企業のAI導入における新しい潮流について解説します。 これまで多くの企業がChatGPTなどの生成AIを導入してきましたが、その多くは「メールの下書き作成」や「議事録の要約」といった、個人の作業効率化に留まっていました。しかし、AccentureとOpenAIが目指しているのは、その先にある「企業の業務プロセスそのものの変革」です。


その鍵となるのが、Accentureが展開する「AI Refinery(AI精製所)」というプラットフォーム構想です。 原油がそのままでは車の燃料にならないのと同じように、OpenAIが提供する強力なAIモデルも、そのままでは企業の複雑な業務にはフィットしません。そこでAccentureは、この「Refinery」という環境を用意し、顧客企業が持つ膨大な社内データを使ってOpenAIのモデルをカスタマイズ(精製)するプロセスを支援しています。


特に注目すべきは、単に質問に答えるだけのAIから、自律的に仕事をする「エージェント型AI」へのシフトです。 例えば、マーケティング部門であれば、AIエージェントが市場データを分析し、キャンペーンの立案からコンテンツの生成、さらには効果測定までを自律的に行います。金融機関であれば、無数のコンプライアンス規定を学習したAIが、融資の審査プロセスを人間と協調して進めます。Accentureは、こうした「働くAI」を構築するためのツール群や、NVIDIAと連携した強力な計算基盤を提供することで、企業が抱える「AIをどう業務に組み込めばいいか分からない」という悩みを解決しようとしています。


OpenAIにとってAccentureは、自社の技術を大企業の「現場」に定着させるための最強のパートナーであり、AccentureにとってもOpenAIの進化するモデルは、コンサルティングサービスの質を根本から変える武器となります。 「とりあえず導入してみた」というフェーズが終わり、2025年は「自社専用のAIを育て、経営の武器にする」という、より本質的な競争が始まろうとしています。

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ikuo suzuki