「アーセナルで今季わずか1分の出場選手にアルテタ監督は「特別」と称賛」　　新戦力を加えた今2025/26シーズン、プレミアリーグのアーセナルは、攻守両面でバランスの取れた内容を見せており、2004年以来となるリーグタイトルへの期待が高まっている。強力な選手層を誇る一方で、負傷離脱中の選手もおり、その中の一人にミケル・アルテタ監督が特に注目している。　その選手とは、今2025年夏に加入したDFピエロ・インカピエだ。エクアドル出身のインカピエは、ブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンからレンタルで加入し、条件を満たせば4,500万ポンド（約90億円）で完全移籍となる買い取り義務が発生する契約である。　しかし、加入後の今2025/26シーズンは鼠径部の負傷により出場はわずか1分にとどまっている。唯一の出場機会は、UEFAチャンピオンズリーグのアスレティック・ビルバオ戦（2-0）での後半アディショナルタイムのみだった。　それでもアルテタ監督は、この23歳の新戦力を高く評価しているようだ。UKメディア『TBR Football』によると、同指揮官は「インカピエはチームを大いに助けてくれる選手だ。特別な存在であり、異なる要素をもたらしてくれる」と語り、今後の起用に強い期待を寄せている。　さらに「インカピエは守備の場面で常に全力を尽くし、攻撃面でも積極的に仕掛けることができる。左センターバックでも左サイドバックでも、ボール扱いが非常にクリーンで、チームに新しいキャラクターと感情をもたらすだろう」とその資質を称えた。　ブンデスリーガでの実績が示すように、インカピエにはアーセナルで先発を担うだけの実力があると見られている。一方で、アーセナルのDFウィリアン・サリバとDFガブリエウが形成するセンターバックのコンビは極めて堅固であり、ポジション争いは激しい。　それでも今シーズンのアーセナルは複数の大会を並行して戦っており、インカピエにも十分な出場機会が与えられる可能性がある。