更年期障害後の骨粗鬆症もタンパク質が解決してくれる
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西田たかしでございます。
健康運動指導士、理学療法士、笑い療法士として皆さんの健康促進や生活の質の維持に関与する活動をしております。また、介護タクシードライバーを生業としています。
14回目の放送の本日のテーマは「更年期障害後の骨粗鬆症もタンパク質が解決してくれる」です。
更年期障害と言えば主に女性に訪れる50代の特徴のように思われがちですが、少なからず男性にも訪れます。更年期になってその後、骨が弱くなり始めひどい人は骨粗鬆症になり、転倒して股関節骨折、入院してなかなか歩くことができず認知症になった、という例は非常に多いです。
骨が弱いことから認知症、というのは結びつかないかもしれませんが医療現場では当たり前のこととなっています。
これは女性に生まれた運命であり避けることができないかと言えば「否」です。その鍵はやっぱりタンパク質。骨密度を上げるのはカルシウムと考えている人は少なくないでしょうが、実はタンパク質が最重要。骨はカルシウムの貯蔵庫であって骨の主となる構成要素ではないのです。主となるのはコラーゲン。コラーゲンが骨の外殻を作りそこにカルシウムが溜まっている、という構造。カルシウムには骨を固める役割もあるので全くの無関係ではないですが主役ではありません。
骨に関する栄養素は大きく4つあって、タンパク質、カルシウム、ビタミンK、ビタミンDです。タンパク質が骨を作る大元のコラーゲンになり、カルシウムはタンパク質を硬くする役割、ビタミンKは骨をしなやかに強くする役割で、ビタミンDはカルシウムを吸収する役割があります。どれも重要なので覚えておいて損はないと思います。
さて最近は美肌が流行りで色白の肌が美しいとされているのですが、ビタミンDは日光浴をしないと体で合成されないので日焼け止めを使うのは骨には良くないことです。日焼けは痛いとか痒いとかどの過ぎた焼け方をしない限り人の体には必要なことなので積極的に日光を浴びて欲しいものです。ちなみに肌の完全な入れ替えは20歳だと28日で、60歳になると100日必要になります。この期間を無闇に伸ばさないためにはタンパク質をふんだんに取って適度の運動をして代謝を下げないようにすることです。
そして、ここまでタンパク質の重要性を語ってきましたが年齢を重ねると共に肉は苦手になりさっぱりしたものを好むようになりますがこれは実は赤信号。どういうことかというと消化機能の低下の症状が「さっぱりしたものが欲しい」なのです。
胃から出る消化液の胃酸もタンパク質から作られます。
日々タンパク質を食べないと消化機能も落ちて、動物性タンパク質を食べたくなくなり、老化や身体機能の低下を招く悪循環に入るのです。さっぱりしたものがいいなと思い始めたら肉よりも消化の負担の少ない卵がいいですね。





