コレステロールに対する誤解
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西田たかしでございます。
健康運動指導士、理学療法士、笑い療法士として皆さんの健康促進や生活の質の維持に関与する活動をしております。また、介護タクシーのドライバーを生業としています。
5回目の放送の本日のテーマは「コレステロールに対する誤解」です。
コレステロールと聞くと体に良くない物と捉える方は少なくないと思います、私も45歳まではそう信じてきました。
高校生になって初めて献血して献血の後血液についてのデータをもらうのですけど、総コレステロール値が高いを見て、あれま、と思った記憶があります。
加えて、海外ボランティアに参加するにあたり健康診断でいつもコレステロール値が高いことを指摘されて、45歳でシニアボランティアとして参加する際、ついには薬まで飲まされる始末でした。それで、2年後の帰国の時に風邪をひきやすくなって治りが悪く感じたので、帰国直後の健康診断の際にそれについて触れると東京の新宿にある提携先の病院の医師はそれはコレステロールを下げる薬とは無関係と言い切りました。結果から言うと大いに関係があり、コレステロールが少なくなると免疫力は下がり、極端に下げすぎると鬱になってしまうほどコレステロールは体にとって重要な物であるのです。
細胞膜や脳情報伝達物資、性ホルモンや副腎皮質ホルモンの材料となるのがコレステロール。
身体の機能を保持したり体をスムーズに機能させるのには欠かせない物です。
コレステロールにはLDLとHDLがあって、LDLが悪玉コレステロールと呼ばれたりしますが、LDLはコレステロール運搬の役割を、HDLは回収の役割を担っていて、どちらも体には必要な物です。LDLが悪玉と呼ばれる所以は酸化してしまうと体に意地悪をしてしまうからで酸化を食い止めればいいわけです。
以前うさぎを使った実験でコレステロールが害を及ぼしたという結果を発表した研究者がいましたがうさぎは草食動物だし、人間は雑食でコレステロールをうまく吸収できる体の構造を持っています。それに食材から得られるコレステロールが血の中にあるコレステロールに影響するのは3割程度で残りの7割は実は自分の体が作り出した物であり、体が必要と感じた量を作り出すのです。
だから必要以上にコレステロール値を気にすることはないし、肝臓で作られる消化と吸収のために必要な胆汁もコレステロールがないと生成されません。こういう観点からもコレステロールは体に必要なものと考えた方がいいです。
ちなみに、卵を食べるとコレステロール値が上がるというのは嘘で、先ほどの説明のように食材は血中コレステロールにほとんど影響を与えません、なのでコレステロール値が高いからといって卵を控えても値は下がりません。




