「日本代表戦で南野拓実と中村敬斗にゴール献上…ブラジル代表、戦犯扱いDF再招集「ミスだけで…」」　　ブラジル1部CRフラメンゴ所属DFファブリシオ・ブルーノは、10月14日開催の日本代表戦で自らのミス等からMF南野拓実（ASモナコ）、FW中村敬斗（スタッド・ランス）にゴールを献上。歴史的な敗北で戦犯扱いを受けたが、11月の国際親善試合に向けたブラジル代表に選出。カルロ・アンチェロッティ監督が同選手の招集理由を明かしている。　ブルーノはセンターバックでスタメン出場も、後半6分に自陣でパスミス。ボールを奪った南野がそのままゴールネットを揺らす。そして同16分には中村のボレーシュートをクリアしようとしたが、ボールは自身の足に当たってゴールマウスへ。母国ブラジルではオウンゴールに当たるとして、ブルーノに対する批判が相次いだ。　周囲で代表招集外を望む声も挙がるなか、ブラジルサッカー協会（CBF）が発表した11月の招集リストに名を連ねたブルーノ。米メディア『ESPN』が3日に伝えたところによると、アンチェロッティ監督は同選手の招集についてこう語ったという。　「彼は日本戦でミスを犯し、悲しい表情で試合を終えた。ただ、CBFのテクニカルスタッフはこのミスだけで代表から外すわけではない。彼が多くの試合で好調を維持していることが、今回も招集した理由である。我々は彼のクオリティをとても信頼している。全体的に見て、ミスは改善と学習の機会になる」　アンチェロッティ監督の判断は、直近の試合のパフォーマンスのみを重視する短絡的な評価ではなく、選手の持つ潜在能力と成長の可能性を信じる姿勢を示している。ブルーノのミスは目立ったが、それを理由に切り捨てるのではなく、むしろ経験を糧に再起を促すというメッセージが込められている。トップレベルのチームにおいても、人間的な信頼と長期的な視点が重要であることを、この招集は象徴している。失敗を恐れず挑戦を続ける者こそが、真の代表として成長していくのだ。