「アーセナル、ギェケレシュの現実を知る、リバプール、イサクの厳しい現状も明らかに」　　プレミアリーグのアーセナルの指揮官ミケル・アルテタ監督の下で攻撃の新たな柱として期待されたFWビクトル・ギェケレシュは、加入直後こそ存在感を示したが、ここ数試合はゴールが止まり、注目を集めている。　今2025年夏にポルトガル1部のスポルティングCPから6,350万ポンド（約126億6,557万円）で加入したスウェーデン代表ストライカーのギェケレシュは、プレミアリーグ開幕4試合で3ゴールを挙げ順調な滑り出しを見せたものの、その後は公式戦8試合連続でゴールがない状況が続いている。　アルテタ監督はこの状況に懸念を示すどころか、むしろギェケレシュの姿勢を高く評価している。UKメディア『football.london』によると、9月29日に行われたアーセナルとニューカッスル・ユナイテッドとの試合（2-1）後に、アルテタ監督は「ギェケレシュの反応が素晴らしかった。苛立ちを見せず、感情をうまくコントロールしていた」とコメント。　さらに「判定が不利でも下を向かずに立ち上がれと伝えた。ギェケレシュは多くの危険な場面に関与していた」と語り、戦術面での貢献度を強調した。実際、同選手はフィジカルの強さ、プレスの強度、味方との連係面でアルテタ監督の戦術にしっかりと組み込まれている。　一方、アイルランドに本拠を置く大手ブックメーカー『BOYLE Sports』のデータによれば、ギェケレシュのパフォーマンスは依然として高水準にあり、同じスウェーデン代表でリバプールに加入したFWアレクサンデル・イサクを上回っている。　ギェケレシュは今2025/26シーズンのプレミアリーグで578分間の出場中に3ゴール、枠内シュート5本、チャンス創出5回、成功ドリブル5回を記録し、相手陣内での正確なパスは33本に達している。一方、イサクは181分間の出場で0ゴール、1アシスト、枠内シュート0、ドリブルの成功は0にとどまり、相手陣内での正確なパスも16本とギェケレシュの半分以下に留まっている。　今後は比較的対戦しやすい相手が続くアーセナル、ギェケレシュが、チームで再びゴールを量産し、本格的にキャリアを軌道に乗せられるかが注目される。